がらんとした自宅に帰り着き、ベッドに入る。布団に包まりながら、目黒を想って、もう一度自分で自分を慰める。
そうして、いつも疲れて、気がついたら眠っている。
💚「翔太、顔色悪くない?」
風邪を引いてしまった。花粉のせいかと思ってたら違った。阿部ちゃんが気にかけたせいで、めめまでこっち来るじゃん。
🖤「なんか、青白いよ。出番まで休んでな?」
身長が高い二人に見下ろされてると、夫婦と子供みたい。嫌だなあ。しかも、阿部ちゃんの方がめめより一回り小さい。可愛い。
💚「翔太、そこに寝てて。俺、毛布持ってくる」
🖤「あ、俺行くよ」
楽屋の畳になってるところに座布団を敷いてもらって、横になった。
少し楽になる。水が飲みたいなと思ったら、テレパシーが伝わったみたいに、阿部ちゃんにストローを挿したペットボトルを手渡された。
💚「水分、摂って」
🖤「はい、毛布もらってきた」
水を飲んで、毛布をかけてもらう。
俺はぐいっと、毛布を頭まで被った。
どっちの手かわからないけど、ぽんぽん、と叩かれる。
🖤「ゆっくり寝てていいよ」
💚「時間になったら起こしに来る」
💙「ん…ありがとう」
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