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第24話 いつかの自分
「あの、ちょっとすみません」
冬花の前に立ち塞がったのは――見知らぬ女性。
避けて進もうにも、駅から出てくる人々が壁になってしまい、足を止めざるを得なかった。
「はい?」
明らかに冬花の顔を見て声を掛けられたこともあり、思わず返事までしてしまう。
「今、少しだけお時間いただけませんか」
「はぁ……」
「今、20代女性を対象にアンケートを、行っておりまして」
「それ、どれくらい時間かかりますか?」
ニコニコしていた女性の顔が、冬花の質問を聞いた瞬間、少しだけ引きつった。
特におかしなことを聞いていないはずだが――何か言い返されることに、怯えているように冬花には見えた。
「え! あー……少しですよ、少し。ほんの少しなので」
「はぁ……」
確かに、冬花の家がある最寄り駅周辺では、匿名のアンケート募集している人を何度も見たことがある。
実際***********************
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