食事を終え、洗い物を済ませ、出掛ける準備をする。塚田さんから渡された奈々ちゃんのカバンの中を確認すると、プリンセスのキャラクターの絵柄がプリントされている丸いお財布が出てきた。
「あー、奈々ちゃんのお財布!」
「ほんとだ」
「ママがね、ここに500えん入れてくれたの。おかいものしていいよって」
「大和さん、何か聞いてる?」
「ああ、メッセージがきてた」
「なに買おうかなぁ~、おやつ……でも、アイスもほしいから」
「アイスは俺が買ってやるから、安心しろ」
「ほっ、ほんとに?!」
「やったー!」
「雫もかよ」
大和さんは、カウンターに置いてあったタバコと財布をポケットに入れ、ダウンジャケットを羽織る。私もコートを着て、奈々ちゃんにも鞄に入っていた厚手のポンチョと帽子をかぶせる。
外に出ると、寒すぎて身体がぶるりと震える。
アパートの鉄製の階段を、大和さんは奈々ちゃんを********
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