頭が真っ白になり、その場に立ち尽くす。奈々ちゃんは?さっきまでここにいたはずなのに。
「お待たせしました……」
「すみません!」
「お客様?!」
アイスを受け取らずに、その場から駆け出す。
周りをどんなに見渡しても、混雑したモール内では似たような背丈の子供ばかりで、なかなか奈々ちゃんの姿を見つけることはできない。
指先からどんどん血の気が引いていく。人混みのざわめきがやけに遠く感じた。
(どうしよう……私が、ちゃんとみてなかったから……)
こういうときは、インフォメーションセンターに行って……でも、もし奈々ちゃんがここに戻ってきたら?
もしかして……誰かに、連れていかれていたとしたら?
恐ろしい考が頭をよぎったそのとき、肩を叩かれる。
「雫?」
名前を呼ばれ、勢いよく振り返ると、そこには大和さんが心配そうな表情で立っていた。
「どうしたんだよ。んな泣きそうな顔して*************
*******************
***************************
******
******
***************
*******************
*******
コメント
2件