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他はサバとかも釣って。
何やかんやで全員あわせるとかなりの数が釣れた。
ほとんどがサバ。
だがアジとかハガツオとかヒラマサの小さいのとかも混じっている。
「これって早朝に頑張れば、あとは遊んでいても大丈夫なようですね」
雅先輩が言うとおりの模様だ。
「それでは、朝御飯の準備をしましょうか」
秋津の理奈先輩がそう言ったところで。
「その前に、自分で釣った魚は自分で処理しましょう」
先生にそんな事を言われてしまった。
「青魚もさっさと内臓を取ればアニサキスの心配も減りますしね。鮮度保持にもその方がいいですよ」
という事で、交代で台所を使って魚を処理する。
簡単なのは頭を取って内臓取ってそのまま。
でも僕には少しばかり野望がある。
だからカツオもサバもしっかり3枚に下ろした。
腹骨部分をすいて埋没骨はそこで切り分けてすいて。
皮はとりあえずカツオははいで。
そして出来上がったサク状態の身を、大きめのビニル袋に入れて、ゆずポン酢醤油を入れて全体に染み渡るよう空気を抜く。
要は手抜き版しめ鯖と手抜き版漬けカツオだ。
この業務系スーパーオリジナルのゆずポン酢は200円ちょっとの値段で1L入り。
なおかつこういう使い方にちょうどいい味だ。
本式でしめ鯖をつくると、砂糖や塩を振って1時間脱水して水洗いして云々と面倒くさい。
これだけでも充分。
そんな感じで自分用をしっかり確保して。
もうそれだけで今日はいい日だという気分だ。
なお同じような小細工は、そこここで皆さんやっている。
例えば未亜さんは干物狙い、腹開きで開いて塩水に漬けている。
美洋さんはおろすのを失敗したサバを使用し、骨から掻き取った身とあわせてフレークを作成中。
彩香さんは、福井名物焼きサバ寿司を作るそうだ。
サバの方は塩漬け中。そして御飯まで専用に鍋で炊飯中だ。
しかしどこでそんなメニューを覚えてきたのだろう。
確か出身は海外、ヨーロッパ方面だったような……
朗人先輩は理奈さんと2人で、秋津学園の全般を色々捌いては加工中。
干物と漬けと、ソウダカツオのオイル煮込みと……
漬けは僕みたいな簡易版では無く、味醂と醤油、出汁をあわせ煮立てた本格派。
透里先輩の魔法でそれを冷やして漬け込んでいる。
しめ鯖もしっかり塩で脱水中、
更にガスコンロの火でカツオのたたきまで。
勿論草津先生は先生2人分の釣果で色々作成中。
どちらかというと火を通す料理中心にやっている模様だ。
サバ缶風のサバ煮込みだけちらっと見えた。
そんな感じで台所をフルに使用中。
元々3口ある備え付けのガスでは足りず、アウトドア用のコンロ4つをテーブルに出して作業している。