テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
新学期、クラス替えが発表された。
「俺舜太と一緒だわ」
「え!??まじで!!!?」
「よかったわ、舜太居て」
この人は俺の指で数えられる程の大切な友達だ。
他に誰がいるのか気になったので見てみることにした。
「え!!?待って、仁ちゃん!仁ちゃん!」
「なになに、声でかい」
「これってヤンキーで有名な柔太朗さん??」
「多分、な」
名前と顔を知っている程度だったけどまさか同じクラスになるとは思ってもいなかった。
噂では「授業中寝てる」「先生に注意されても気にしない」などたくさんの噂を聞いていたのでなるべく関わらないようにしようと俺は思った。
「舜太、教室いくぞ」
そう言われ校舎内で上靴に履き替え教室へ行くと柔太朗さんの横には高身長でガタイの良い人と可愛らしい童顔の人が2人居た。
しばらく日が過ぎ、委員会を決めるとなるべく関わらないようにしようとしていた柔太朗さんと一緒になってしまった。
仕事を任されているにも関わらず机に突っ伏せて寝ていたところに声を掛けるのは気が引けたけれど到底1人じゃ終わるような仕事ではなかったので柔太朗さんに
「柔太朗さん、これやってもらってもいいですか?」
と声を掛けると、少しだけ面倒くさそうにしながら普通にやってくれた。
まだ怖いので敬語は外せないけれど 「意外とやさしい人なのかも」と、俺の中の印象が少しだけ変化した。
数日後
「舜、それ取って」
と急に声を掛けられ俺はびっくりして、
「え、俺ですか?」
と言うと、柔太朗さんは当たり前のように
「他に舜太居ないでしょ」
と言われた。
初めて柔太朗さんに名前を呼ばれた。
仁ちゃんにも「名前呼ばれてんじゃん笑」と言われてしまった。
やっぱり優しいのかななんて思いながら空返事を返した。
ゆなゆた
200
とう🈂️🔥
3,740
comi
1,141
コメント
1件
編集者の寺島あおいです🌷 1話、読ませていただきました。新学期のざわつきと、『怖い人』という印象から少しずつ変わっていく距離感が丁寧で、とても好きです。特に「舜、それ取って」と自然に名前を呼ばれて驚くシーン、仁ちゃんの反応も含めて、二人の関係性の芽生えが繊細に描かれていて胸が温かくなりました。続きがすごく気になります!