📩 相談
高校三年生・仮名:Tさん
何を信じたらいいのか、もう分かりません。
人の言葉も、自分の気持ちも、
どれが本当なのか分からなくて。
裏切られたくないのに、疑うのもしんどい。
信じるって、どうやってすればいいんでしょうか。
遥
「……オレも、信じるって言葉が一番怖かった。
“信じろ”って言われた時ほど、
心が閉じていく感じがした。
だって、信じた先で壊れた経験があると、
もう同じ痛みを味わいたくないんだよ。
それでも、“誰も信じない自分”にも耐えられなくて――
どっちにも行けなくなる」
蓮司
「“信じる”って、綺麗な言葉だけど、
実際は“賭ける”ことだと思う。
誰かを完全に信じるんじゃなくて、
“この一瞬だけは、信じてみる”って決める。
続けることより、選び直すことのほうが大事なんだ。
信じるって、勇気じゃなくて、更新の連続だよ」
日下部
「……Tさんが“信じたい”と思う時点で、
もう心の奥には、信じる力が残ってる。
完全に壊れた人は、“もう信じたくない”って言うから。
“分からない”って言えるのは、
まだどこかに希望を探してる証なんだ。
信じるって、誰かや何かを選ぶことじゃなくて、
“自分の感じた痛みを否定しないこと”から始まる。
そこから、少しずつ世界が戻ってくる」
遥
「無理に人を信じようとしなくていい。
まずは、“今の自分の感覚”を信じてみて。
疑いも迷いも、全部“本気で生きてる証”だから」
🗝 三人からのことば
遥
「信じられないのは、心が嘘を覚えたあとに、
それでも真実を探してる証だ」
蓮司
「“誰かを信じる”より先に、
“もう一度、自分を信じてみる”から始めよう」
日下部
「“何を信じたらいいか分からない”って言葉の中には、
もう“信じたい”って願いが生きてる」