「はぁ今日も麗しい~♡」
私は花の女子高生(高2です)の
朝陽 光璃!!
そんな私には憧れていえ!!好きな人がいる
才色兼備で頭も良く運動神経抜群
おまけに美しい!!つまり完璧である!!
「またか~」と私の親友のりっちゃんが
私の頭を叩きながら呆れていた
「何よー、あんな女神様の何処が駄目なのよ!?」何故か呆れている親友に私は目一杯の睨み顔をお見舞いしてやった
本当にあんな完璧美少女の何処が駄目なのだろう
「いやね『華の君』にあんたが釣り合う訳ないでしょ」「あと全然睨めてないから…」華の君とは私の好きな人のあだ名?二つ名である。「そんなの分かってるよ。でも諦めること出来ないの!!」「だからあんたは壁から眺めてるわけ?それじゃ不審者だよ」「うっ確かに」
そうして騒いでいるとチャイムがなった「あっやば、じゃあね光璃。私移動教室だから」「はーい」私とりっちゃんは別のクラス、クラス発表の時は落ち込んだけどすぐにぶっ飛んだ、何故なら華の君と同じクラスだったからだ。という訳で本日も自分の席から華の君を見つめられると言うわけです。
彼女を見つめていると嫌な数学の授業も楽しく感じるのだ。あっちゃんはそれは授業聞いてないでしょと言ってたがそんなことはない!!はずだ…「ここの問題を朝陽」「あっはい」ヤバい分からないどうしよう。先生呆れた顔しないで~授業は聞いてたから。本当だよ。「先生その問題の答えはx=2y+6です」クラスに凛とした声が響く。その声の主は華の君だ「おぉ流石、鷹岡家の娘さんだな正解だ」華の君はいくつもの会社を経営する鷹岡という家の長女らしい(ちなみに下に弟一人いるらしい)私にはお家柄とか良く分からないけど。クラスじゅうから「流石華の君」「かっこいい」「憧れる」という声が続々とこの状況を作ったのは私である。つまり私が華の君の魅力を伝えられた訳だ。「うんうん、私天才」「この問題は前回やった所だからちゃんと復習するように」「おい聞いてるか朝陽!!」「は、はい」「もー、ちゃんと聞いてよ」とクラスでどっと笑いが起きる。彼女の時とは大違いの反応である
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私はクラスの笑いの渦に入れなかった
その中心には明るくて人気者の朝陽光璃さんがいた。彼女の天然のショートの髪が笑う度に揺れていた。(私とは違う世界の人間だな)
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良作の予感