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翌日の日曜日。
先生の車で学校に戻って、学校隅の倉庫の前に集合。
デニム地の大きな袋に入った何かを4つ取り出す。
「人数が多い時の予算で買ったんですよ。中国からの直輸入で。6台まとめて5万円でしたね。追加の部品や送料、税金込みで」
「1台は私が使っていて、1台は先生が使っている」
「このデニムの輪行袋も買われたのですか」
「これは安い端切れを買って、私が適当に縫ったものです。ファスナーだとお金がかかるので、ボタン留め。だから少し普通の輪行袋と違いますけれどね。でも、これがあれば電車に持って乗っても大丈夫ですよ。重いですけれど」
という事で、ボタンを4つ外すと自転車が出てくる。
「取り敢えず組み立てますよ。使う前に調整したり、サイズを合わせたりする必要がありますからね」
そんな訳で、1年4人で組み立て開始。
とは言っても、
○ 折りたたんだフレームを真っ直ぐにしてロックする。
○ 同じく折りたたんだハンドルを真っ直ぐにしてロックする。
の2段階で、ほぼ自転車の形になる。
「組んだら、タイヤの空気とブレーキを確認して下さいね。彩香さんの分は、川俣さんが見てあげて下さい」
「了解。美野里先輩に習ったから、一通りやっておきますよ」
「頼みますね」
という事で、自転車整備が始まった。
今回の整備では、
○ 空気を限界いっぱいまで入れる
○ ブレーキと変速機のケーブル等の調整
○ チェーンの注油と長さの調整
○ シートの高さの調整
をやるそうだ。
「これだけで、普通の自転車もとても速くて快適になるんですよ。長距離だと、流石に専用のスポーツ車に負けますけれどね」
「美野里先輩の高い折りたたみ、最高速だけは憎たらしい程、速かったからな」
話を色々聞くと、どうも自転車に詳しい先輩がいたようだ。
そして、その先輩の意見で自転車を大量購入して、活動に取り入れたらしい。