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「ここでは、応急処置や呼吸法、それから色々鬼殺隊についてをやります」
「それから日の呼吸についてもお話ししましょう」
他の稽古の柱とは違い、口調が落ち着き払っている。
本当に年下なのかと思う。
「まずは、まあそこの書物を読みながら紐と布端のをやってください」
「まあ初歩的な事しかしないので。私が教えられるのは鬼殺隊の歴史だけです」
「まあ適当にやっといてください」
「あの…どこに行くの?」
年下だと踏んで、敬語を使わず炭治郎は言う。
「これから沢山人が来るの。あと、神楽の練習に」
「ああ!?なんかつまんなそうだな!この文字なんて読むんだよ!」
「伊之助!」
急に伊之助がキレ出した。
それを善逸が止めようとする。
「図も!描いてあるのでそれでも見といてください」
ちょっと呆れたように伊之助に言うキョウ。
そして炭治郎に向き直って、
「聞きたいことがあれば本堂まで来てくださいね」
と言った。
炭治郎が「分かった!」と元気よく返事をしたのもちゃんと聞いてからキョウは去っていった。
「ねえ炭治郎」
紐をいじりながら、善逸が話しかけてくる。
「何?」
「あの鳥柱の鳳萊って人何者!?」
「巫女って……言ってたけど?」
「そーじゃなくて!何か人間じゃない音なんだよ!」
「あー確かに。人間とは違う匂いだった」
「あの女みょうに変な雰囲気だった!」
3人でぶつぶつ話していると、一連の鷹が飛んで来て3人の頭を思い切りつついた。
「いたい!」
「うわああああ!なになに!?やめてええ!」
「うおっ!痛った!なんだこいつ!」
「サボルナ!チャントヤレ!キョウヲオコラセルナ!」
この鷹はキョウにいつもくっついてるのだ。
言葉も喋れるらしい。
「えーでも怒らなさそうなのにな」
と言うと、隣に居た隊士が言った。
「怒るとな、あの人化粧させて、袴着させて、神楽を叩き込ませるだよ!」
「ええ!それはやだなあ」
「お前を気をつけろよ!」
そう言うと、その隊士はまた布をいじり出した。