テラーノベル
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『おはよう』
誰かに体を揺られ、目が覚める。
本日初めて目にしたものは美術品のように美しい恋人だった。きっと俺が起きるよりずっと前に起きたのだろう。昨夜の片付けがされており、美味しそうな朝ごはんの匂いもしてくる。その上裸にエプロン。なんて完璧な妻なんだ。
「…勃起した」
自分に正直に言葉を発する。裸エプロンだけに興奮したんじゃない、俺に尽くしてくれているゾムに興奮したんだ。勿論裸エプロンの点数は高いけどね。
ゾムはただ少しだけ呆れた表情で俺を見て、エプロンを脱ごうとした。
「あ、エプロンは付けたままでね」
折角着ていただいたのに脱いでしまうなんて勿体ない。
パンツ越しに舐められる。そんなことをしなくてももう勃起しているのに。 そそくさとパンツを脱ぐと、自分でも驚く程に大きくなっていた。我ながらこの性欲の強さは誇らしい。
舌の感覚が直に伝わる。熱くてぬめぬめしていてちょっとザラザラで。フェラは大好きだ。
「もっと奥…」
『ん゛、』
喉奥を突くと苦しいし可哀想だよ、声に影響が出ちゃうかもしれないし。
絶対気持ちいいしゾムだって同意だよ?ちょっとだけだから、ほらほら。
脳内で天使と悪魔が言い争っている。俺の性根は後者だ。そう、これは同意で愛のある行為なんだから大丈夫。
遠慮なく喉奥を突つくと、ゾムの目から涙が出てきた。この涙が出た顔が結構好きだったりする。悲し涙でも嬉し涙でもなく、生理現象で出てきた涙。一粒二粒どころか、何十粒も溢れ出てきて合体すれば頬を滴っている。その内の逸れた一粒を掬って舐めれば、無味に近い海水のような味がした。ほら、やっぱり生理現象の涙だ。
「折角可愛い顔が汚くなったね」
ゾムの頭頂部を見つめる。
てっぺんから爪先まで愛してる、なんてキザなセリフを言えたらいいのに。
『ぇ、ぷ』
無意識に頭を掴んでいた手を退けた。早々と口を離されたかと思えば、何度も咳き込んで美味しそうに空気を吸った。どうやら酸素不足だったようだ。
『フェラしてやったのに…無理してでもイけよな』
「無茶言うなやw」
本当無茶を言いやがる。でも自分で射精管理出来たら面白そうだな、今度練習してみよう。
そんなことを考えながらゾムをベッドに押し倒す。正直慣らさなくても大丈夫だとは思うが念の為解しておかないと。
ローションやら何やらで卑猥な音が部屋中に響いた。
「うわーぐちょぐちょ。こんなアナルじゃまともな生活おくれないんじゃない?」
日常生活に支障をきたしはじめたら怒られるかもな。別に知ったこっちゃないけど。
『ぁッあ、』
ゾムの気持ちよさそうな声を聞くと嬉しくなる。それと同時に我慢できなくなる。
「入れるよー」
怯えさせないように優しい声で。大人の余裕を見せようと頑張ってはいるけど、ゾムには見破られているような気がする。
『ぁ、あッ、、』
『きもひッい゛ぁ、っ…』
邪魔だった両手を頭上で押さえつければ、優越感とか支配欲が渦巻いて下半身に響く。細いけど努力を感じる腕。ピクピクと震えるお腹。乱れた髪。魅惑的な表情。可愛いというか美しいというか、この状況でさえ何かの作品なのかもしれない。
「舌出して」
涙を流すゾムを見て、何となくキスがしたくなったからそうした。
へにゃへにゃでしおらしいゾムは俺を拒まない。一人では味わうことの出来ない快楽を感じる、これを幸せと呼ばずになんと呼ぼうか。
少し苦い舌先は少し薄くて直ぐにでも噛みちぎれそうな、まあそんなことはしないけど。
『ん、!っんあッ』
キスの最後に出した唾液を、ゾムが飲み込んだ。俺を受け入れてくれるその姿勢が嬉しい。
『ぁ゛ッ、ッッ』
傷の一つもない首が目に入り、意味もなく絞めてみる。俺の手加減次第で表情をパラパラと変えるのが面白くて、何度も何度も絞め緩めを繰り返す。真っ赤になった顔はトマトみたいで美味しそうだ。
「首絞める度にナカも締まる、そういうオモチャみたい」
ゾムも俺も気持ちいい、一石二鳥だ。
「ゾム〜起きてる?あー、イきそう」
何分経ったか覚えてない。ゾムの消耗具合を見るに1時間は経過してそうだ。
まるで一週間家出をした子犬のようにボロボロなゾム。腹上には我慢汁か潮か精液かが溜まっており、動く度に水面が波打っている。俺が絶倫なばかりに申し訳ない。このまま腹上死してしまったら大変だ、なんて頭の片隅では考えている。
『ぇッ……、』
急に横を向いたかと思えば吐瀉物を吐き出した。同時に下から白い液体も吐瀉している。
「汚ぇゲロイキw」
本当、根っからの変態だ。
『みじゅッ…くれ』
呂律の回らない舌とキスをしたいと思いながらも水を渡す。きっと酸っぱくて苦くて不味くて堪らないんだろうな。
「はいどーぞ、」
勢いよく水を飲んでいる。そんなに急がなくても何杯でもついでくるのに。
口内に残っていた胃酸や吐瀉物が元いた場所へと流されるのが勿体ない。流石にそんなことは口には出せず、ただただ見つめることしか出来なかった。
自身の顔から滴る汗を見て水分不足な事に気がついた。それと同時にゾムの顔が近づいてくる。どうしたのか口で聞くより先に、口移しで水を飲まされた。
「…ありがとう」
驚いた。なんで俺が水を飲みたいと分かったんだろう。愛の力か、エスパーに目覚めたか。
水を飲み終わったゾムは何故か悔しそうな表情をした。直後、妖艶な表情になったかと思えば腰を少し動かされる。
「めっちゃ積極的やん…」
畜生、なんでこんなにエロいんだよ。
自ら動くことの少ないゾムが、恥ずかしそうにしながらこんなにも頑張ってくれている、嬉しい。
「ゾム?ぁ、気持ちいいよ?」
イきそう、すげぇイきそう。
我慢は体に毒なので素直に射精する。
早漏と思われるのは嫌だが、これは不可抗力だ。
暫く経った。
何回イったか分からない。
これって普通ネコのセリフじゃないか?なんて馬鹿なことを考えていると、3週間家出した子犬のようになったゾムと目が合った。
『めっちゃ出しとる…』
下に視線を移すと、閉じなくなったアナルからは気持ち悪いほどに大量の精液が溢れ出ていた。
「質より量だから」
『無駄打ち乙』
軽口を叩きつつ後処理を済ませ、ゾムの作ってくれたご飯を食べる。目玉焼きが馬鹿美味い。
いつかは結婚して俺のお嫁さんになってくれないだろうか。
毎日セックスして朝昼晩ゾムの作ったご飯食べて行ってらっしゃいって言って欲しい。あわよくば毎日裸エプロンでおかえりって抱きしめて欲しい。
ゾムに提案してみようか。
「ご馳走様、美味しかったー」
俺が完食すると、ゾムはいつも嬉しそうにこちらを見てくる。それが本当に嬉しそうなものだから、何か盛ったのかと本気で疑っていた時期もあった。 実際そんなことはなかったが。
「ゾム〜、俺達結婚しない?」
ぽかりと開いた口、開いた目、呼吸も止まっている。表情が追いつかないといった感じだ。
俺もそうだ。顔が熱い、喉も熱い、心臓が煩い、自分で言ったはずなのに焦っている。沈黙が軽い。俺の脳内は返事は分かっていると言いたげだ。
働きすぎている心臓の音と、それと同等の声量だけが部屋に響いた。
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この度は、前回の話の中で、裸エプロンの癖にズボンとパンツを脱がせるという矛盾した描写があったことを深く謝罪致します。
何もかも把握いているヤンデレ気味彼氏もいいけど、何も知らずに脳天気な彼氏も良いと思うんだ。
ゾム視点だと色んな人と遊んでるイメージのぺ神だけど、本人視点は結構ゾムを大切にしている。ゾムは自分が思っている以上に愛されている。という構図が書きたかったちょん。
またね
コメント
8件
最高ですありがとうございます😭 別視点も出してくれるとは…
わ~!好きぃ~!!陰ながらいつも応援してます! リクエストとか大丈夫ですか? 良かったらutsypでいつも超ツンデレなsyp君のデレ期的なの書いてもらえたら嬉しいです!
リクエストに応えていただきありがとうございました!!!snのあふれ出るzmへの愛がほんとにいとおしくてかわいくて、もうほんとに言葉が出で来ないです😭😭最後のプロポーズも思っていたことが出てしまったみたいな、普段から何も言わなそうなsnがぽろっと言っちゃう感じがちゃんとzmのことを大切にしてるんだなって感じがして最高でした❤️❤️次の作品も楽しみにしております😊長文失礼いたしました