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「うわぁ、スーパーヒーローだぁ!!」
あまりにキラキラとした目で見つめるもんだから、俺は教えてやったんだ。
「スーパーヒーロー?ちげぇな、ちびっこ。___」
ぴりんっ、と右目に電気が浮かんだ
へーぇ、こんなあからさまSEみたいな音、なるもんなんだな。
ふと、そんなことを考えながら目の前の相手に集中しようと思考を振り切る。
一息つき、さぁ行くぞと足に力を込める
ひゅん
我ながら素晴らしい跳躍力だ。
ま、憎たらしいことに改造手術が故、だがな。
一部電気の走っているところを見つけ、そこに向かって踵を落とす
ガコン
流石俺。クリティカルヒットだ
最後の一撃を、とこぶしを握ろうと手をするりと顔の下あたりへ動かした時だった。
「うわぁ、スーパーヒーローだぁ!!」
しまった、まだ人が残っていたか。
まぁいい、とりあえずトドメだ
グギャッ、ベコッ
がたがたと音を立ててさっきまで動いていたものが地面に落ちるのが良く見える。
が、そんなことより今は、この目ン玉キラキラさせたちびっこに現実を教えよう
「スーパーヒーロー?ちげぇな、ちびっこ」
そいつの目の前にまでわざわざ動いてやる。
「“ウルトラ”だ。ウルトラヒーローだ。覚えておけ」
あんまりにも目を輝かせるもんだから、
さっきトドメに使ったのとは逆の手でそいつの頭を撫でてやる。
そして立ち上がり、伸びをしてからそのちびっこの後ろに移動する
「おい、ちびっこ!」
振り向き、俺はそいつに希望を植え付けてやる
「俺はまた現れる!その時までに「ウルトラヒーロー」、覚えておけよ!!」
俺はひゅるん、とワープをした。