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―――私がそれを見つけたのは、ある晩、徹が仕事から帰ってシャワーを浴びている時だった
「あなた!着替えここに置いておくわよ」
と洗濯機の上に着替えを置いた。するとその横にジャケットの上に置いてあった、徹のスマートフォンのプッシュ通知音が鳴り画面に自動的にメッセージが浮かび上がった。すると美鈴が徹へのlineメッセージだった
「もう家に着いた?」
―え?―
私は見るつもりはなかった、そんなことは思いつくはずもなかった。ところが、美鈴からのメッセージは次々に届いた、私は震える手でそのスマホを持ち上げた。スマホはロックされておらず今までの美鈴とのやり取りの全貌が明らかになった
「愛しい徹・・・」
という文字がパッと目に飛びこんだ。スマホが手のなかで震えた。ショックだったのは、それがまったく聞き馴れない言葉だった事だ。あの女が人を・・・父をさえ―「愛しい人」と呼んだのを聞いた覚えは無い
さらに私は二人のやり取りを遡った