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“いいか、わが一族は必ず支配人にならねばならない“
どれだけこの言葉に縛られただろうか。
どれだけ、苦しんだだろうか。
しかし俺は、希望を失うわけではない。
「警察官になって、弱気を助けたい」
「学校の先生になる」
これが俺の夢、諦めきれない夢。
俺の家系は特殊だった、権力者の家系。
“お前は猿山家を建て直す希望だ“
“支配者の血筋だということを忘れるな“
“支配者になれない貴様など猿山家には必要ない“
何回も、何回も…
「らだぁ!」
お前は、ずっと味方でいてくれた。
「おぉ~い!元気ないけどどうしたの!」
明るくて
「幼馴染みなんだからさ」
優しくて
太陽みたいだった。
「猿山ヘイヘイヘイ!」
「帰れって言ったよなァ…!」
なんで俺は、こんなことをしているんだろうか。
「何か、大事な…」
「らだ男先生いた…刑事、あそこ通れないっすよ!」
「捏島君…声大きい…」
「いたァ」
「ぶわぁぁあ!!」
「デ、刑事~~!」
「捏島ァ?」
「いや、ちゃうんす…あぁ”ッ」
大事な、大事な…
__らだぁ!
「お前は、誰だ…」