この作品はいかがでしたか?
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“ 演じないと愛してもらえない
少女が出会ったのは_ ”
# 推しの子夢小説注意
# prsk夢小説注意
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突然ですが。
番組撮影が始まり早くも数十分。
希星 / …………………
私、小鈴希星は…
只今ぼっちというピンチに瀕しています!
希星 / やばい…てかこれ2回目では? )
デジャヴとは正にこのこと。(第三話参照)
希星 / 何か話しかけなきゃ… )
でも何話せばいいか分からないし…!
? / 小鈴さん。
希星 / ぁ…はいっ!どうし…
不知火 / 結構暇だね。こういう番組って。
…え
希星 / 不知火、さん、?
不知火 / ?そうだけど
思わぬ人が話しかけてきたな、これ。
希星 / 不知火さんも暇なんですか?
不知火 / うん。かなり。
…意外だ。
てっきり、男性陣にモテモテかと…
希星 / …なんか意外です…
つい心の声が漏れる。
不知火 / そう?
不思議そうな表情でそう言う。
希星 / なんというか、こう…
希星 / 不知火さんは綺麗なので…
不知火 / !
不知火 / ありがとう。
希星 / ぁ…えっと…
希星 / 全然大丈夫ですよ!(?
そんなたわいの無い会話を終え、
番組撮影も終盤に差しかかる頃。
…カシャッ
希星 / …え?
撮影場所の学校スタジオ。
私とルビーちゃんは
その廊下を歩いていた。
ルビー / ?希星ちゃんどうしたの?
希星 / いや…気のせいだと思うから。
気の所為。
シャッター音なんて空耳
…だよね?
まずここは撮影スタジオだし。
しかもここには、
カメラなんて無いはず。
今歩いていた廊下は
外と繋がっている廊下とはいえ、
流石に盗撮なんて_
希星 / …っ!!
過去の記憶がフラッシュバックして
しまい、思わず口を抑える。
ルビー / 希星ちゃん…?
ルビー / 希星ちゃん!大丈夫!?
ルビーちゃんの心配する声が聞こえる。
希星 / …大丈夫。大丈夫、だから…
無理矢理笑顔と声をつくって、
ルビーちゃんの方を振り向かずに歩く。
希星 / なんで今… )
ルビーちゃんと少し離れ、
3階の教室へ行く私。
少し外の空気を吸おうとして
ベランダに出たその時。
希星 / …ぁ…
足を滑らせた。
瞬間、周りの音が消え失せる。
風を切り裂くような音だけが
自身の耳に入ってくる。
希星 / 私、これで死ぬの? )
希星 / 高校生になって、芸能界へ
本格的に足を踏み入れたばっかりなのに? )
希星 / 死んでも死にきれ
ないでしょ、これ )
ルビーちゃんにもまだ
『急にどっか行ってごめん』って、
言えてないのに。
アイドル活動、何もしてないのに。
出来てないのに。
ステージに出る所か、
歌ったり、練習したりさえ
出来てないんだよ、私。
監督にも、ミヤコさんにも…
まだ、お礼言えてない。
希星 / まだ生きて、たい… )
そんなことを考え、私は目を閉じた。
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