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※ごめっ……高校男子の選曲わからん。選曲微妙?ですんません。
🎧 遥の好きな曲
RADWIMPS「螢」
Aimer「蝶々結び」
米津玄師「灰色と青」(feat. 菅田将暉)
🎧 日下部の好きな曲
秦基博「ひまわりの約束」
スピッツ「楓」
Mr.Children「しるし」
🎧 蓮司の好きな曲
椎名林檎「本能」
amazarashi「命にふさわしい」
King Gnu「The hole」
放課後、なんとなく流れで入ったカラオケ。
3人で個室に入るのは、たぶん初めてだった。
「じゃ、最初は…誰いく?」
そう言いながら、蓮司が一番早く機械を操作している。
遥はソファの隅に体育座り、日下部はドリンクを手に、妙に真面目に選曲していた。
🎤 1曲目:蓮司
「っしゃ、景気づけにヒゲダンから。『Pretender』ね」
飄々とした声で、けれど感情の機微を外さずに歌ってくる。
歌詞の切なさを逆手に取って、軽く鼻で笑うように歌う蓮司。
歌い終わるとマイクを遥の方へ押し出した。
「お前、次な」
🎤 2曲目:遥
「は?いや、無理だって……!」
と、しばらくゴネたあと、しぶしぶ選んだのはAimerの『カタオモイ』。
キーは高め、ちょっと照れが見える。でも、歌声は素直でまっすぐ。
歌詞に込めた思いが、どこか遠い誰かへの懺悔みたいに響いた。
歌い終わると、照れ隠しにドリンクをがぶ飲み。
🎤 3曲目:日下部
「じゃ、俺も……」
そう言って選んだのは、back numberの『クリスマスソング』。
意外とポップ。けど、声が真面目すぎて、なんだか逆に切ない。
蓮司が途中でハモろうとして、遥に肘で小突かれていた。
「てかさ、なんで選曲まで性格出んの」
「うっさい」
「……俺、普通に選んだだけ」
「いやいや、“普通”が一番深いんだって。日下部、片想いしてんの?」
(微妙に沈黙)
「ちょ、おま……黙れ、蓮司」
遥が顔を赤くして、デンモクをひったくる。
「次、『ドライフラワー』入れていい?」
「(爆笑)いや、それ絶対失恋したやつのセレクト!」
「うっせ……!」
その後も、
King Gnu「白日」で全員が「高っ!!」と悲鳴を上げ、
Official髭男dism「宿命」ではなぜか三人でリズムを取って歌い切った。
誰かが適当に「怪獣の花唄」入れたら遥がノリノリで歌い、
日下部がこっそり入れた「奏」には、蓮司も何も言わず、ただ聴いていた。
部屋を出る頃、空はもう夕焼け。
三人とも、どこか肩の力が抜けていた。
「次、いつ来る?」
「は?もう当分いい……」
「でも……また来たいかも」
「……うん。じゃあまたな」
――そんな帰り道。
言葉じゃないなにかが、ほんの少し近づいていた。
蓮司(トップバッター/空気を掴むのが上手い)
選曲:
「Pretender」/Official髭男dism
→「この歌、歌詞けっこうえげつないよね」って言いながらサラッと歌い上げる。
「ギラギラ」/Ado
→わざと演技っぽく、楽しげに毒をまぶす。
「Lemon」/米津玄師(日下部に向けて選んだっぽい)
→さらっと選んで、ちらっと日下部を見る。意味深。
遥(歌うのめっちゃ躊躇うタイプ/でも選んだら全力)
選曲:
「打上花火」/DAOKO × 米津玄師
→ちょっと恥ずかしそうにしつつも、歌い出したら感情こもる。
「シャルル」/バルーン
→キー高いけど、怒りと悲しみ混ぜながら熱唱。
「猫」/DISH//
→無意識に切なげな声。終わったあと気まずそうに「……下手だったわ」って言う。
日下部(すごく迷ってから、空気で押されて歌う)
選曲:
「花束」/back number
→自分でも「なんでこれ……」って照れながら。でも妙に優しい声で歌う。
「奏」/スキマスイッチ
→遥の方を見られず、でもちょっと意識してる。
「楓」/スピッツ(最後の方、無言で選曲)
→静かな熱。聞いてる側がしんとなる。
蓮司「遥、思ったより歌うまくてびびったんだけど」
遥「うまくねぇよ。音外してんの自分でも分かったし……」
日下部「……うまかった。俺、あの声……好き」
(間)
蓮司「(にやり)あー、はいはい。なんか空気甘くなってきたなー」
遥「うっせ、歌え。もう一曲」
歌唱力。
蓮司:
めちゃくちゃ歌える。器用。
・音程もリズムも完璧。しかも声が軽くて、色気もある。
・本人は「別にうまくないよ〜」って言うけど、あえて外さないタイプ。
・ちょっと芝居がかった歌い方もできるし、しれっとハモってくる。
・歌に感情は込めすぎず、でも聴かせ方を知ってる。
→ たとえば歌うとしたら:米津玄師/Aimer/RADWIMPS系の難曲も余裕。
遥:
うまい、けど自覚なし。
・声はきれい。高音も出るし、感情が乗るタイプ。
・でも自己肯定感が低いから「俺の声とかマジで無理…」って言ってなかなか歌いたがらない。
・感情が入ると一部歌詞がちょっと滲む。リアル。
・人前で歌うのは苦手だけど、歌に嘘はつかない。
→ バラード系で誰かの心を撃つ。Aimer/ヨルシカ/Uru系。
日下部:
うまい。けどクセがない。真面目に丁寧。
・音程は外さない。リズムも正確。でも真面目すぎてやや地味に聴こえる時も。
・声質がやさしく、じんわり響くタイプ。
・ハモリよりメイン派。歌詞もきちんと意味を込める。
・ちょっと昔のJ-POPとか歌うと、妙に似合う。
→ back number/コブクロ/秦基博など、情緒系に強い。
つまり全員歌うまいけど、
蓮司=器用で演出派、
遥=情感型、声で刺す、
日下部=まっすぐ正統派、実は一番本気。