「この音…なんだよ?体全身がビリビリ訴えかけてるぞ、ヤバイ音だって…」
受刑者を問答無用で焼き殺す、火炎放射器の群れ。
地獄の使者も避けて通るような危険地帯を、
どうにか乗り越えた累(るい)達を待ち構えていたのは、
背筋がざわつき総毛が立つ怪音だった。
「わぁ…ここ、すごいなぁ。うん、いいっ…ここはいいね!」
「すごいって…なにがだよ」
「あ・し・も・と…これはもう、芸術だ」
メトロポリタンやルーヴルで、
お目当ての絵画や彫像を見つけ感嘆の声を漏らした。
まさにそんな調子で、瞳を煌かせる雲雀(ひばり)。
その視線の先にあったのは、腹を割かれ、
五体をバラバラに切り刻まれた受刑者の死体だった
「はああぁぁぁ…。ずぅぅぅっと我慢してきたのに、
欲情してきちゃったよォ…ふふっ」
雲雀は頬を紅潮させると自身を抱きしめ吐息を漏らした。
その姿を認めた累が思わず後退る。*************************
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