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注意アメリカ病み
日本も病んでる
小説初めてなのでゆるく見てください
体調が悪くなる可能性もありますので
やばいと思ったら引き返してください
国旗表記です
国名で呼んでいます
それではいってらっしゃい。
世界会議の終わった後、会議室にはコーヒーの冷めた匂いと、交わされた議論の残響だけが残っていた。
いつもなら誰かと話し込んで、ハンバーガー片手に冗談を飛ばしているはずのアメリカの姿が、今日は見当たらなかった。
「……アメリカ、どうしたんだ?」
フランスが机を片付けながら呟くと、イギリスがわずかに眉をひそめた。
「最近、妙に静かなんだ。会議でも空返事が多いし、笑い方が…無理をしてるように聞こえる」
誰もが「いつものアメリカ」と思っていたあの明るさが、ここ最近はどこか空虚に見えた。
**“ヒーロー“**を名乗るその姿の裏に、誰も踏み込もうとしなかった影があることに、みな心のどこかで気づいていた。
夜が嫌いだった。
静かすぎて、自分の中の声が大きくなるから。
鏡に映る自分の顔は、よく知ってる**“ヒーロー”**のそれだった。白い歯、明るい笑顔、勝気な瞳。
でもその下にあるものは、誰にも知られてはならない弱さだった。
机の引き出しの奥に、こっそりしまった袋の中。そこにある小さな刃を見ると、胸の奥のざわめきが少しだけ収まった。🇺🇸「こんなことするなんて、ヒーロー失格だな…」そう呟きながら小さな刃を手にし腕に掛ける真っ赤な液体が流れても止めることはない。
2時間後ようやく刃を止める。沢山の赤の液体が散らばっている、普通なら引くかもしれないが自分はどうでもよかった。
🇺🇸「あぁ、またやってしまった。」弱く脆い声が響く、スマホを見るとイギリスとフランスから 不在電話として残っていた。
通知も30件越え心配のメッセージが来ていたがどうでもよかった。
🇺🇸(早く片付けないと)そう思っていた時ドアの音がする。
ドアノブがガチャと回る音がした瞬間、アメリカ――アルフレッドの心臓が一瞬だけ跳ねた。
けれど、それは驚きでも恐怖でもなく、ただ「まずい」と思っただけだった。
🇺🇸(鍵、かけ忘れてた…?)急いで赤色の液体が付いているティッシュと小さな刃を片付ける。
急いで片付けた後イギリスに会う
🇬🇧「よぉ、アメリカ。電話も出ずに未読無視か? まったく、昔はもう少しマシな対応だっただろ」
皮肉交じりの、いつもの調子だった。けれどアルフレッドにはそれがただ、遠くて、腹立たしかった。
🇺🇸(なんで急に俺の家に来るんだよいつもは皮肉ばっかり言ってるくせに。俺のことなんか分かろうともしなかったくせに。
俺を――1人にしたくせに)拳を握ったまま、視線をそらす。視線を合わせたら、きっと感情があふれてしまう。そんな自分を、絶対に見せたくなかった。
🇬🇧「……リカ」🇬🇧「おい…メ…カ」🇬🇧「聞いてんのかアメリカ!!」
🇺🇸(ビクッ)いきなり叫ばれて驚いてしまった。
するとイギリスは🇬🇧「おい、なんか隠しているだろ」と核心を突くが、アメリカは🇺🇸「そんなわけないだろう?だって俺は**“ヒーロー”**だからね⭐︎」 そう嘘をつく。
でもイギリスは逃さない 🇬🇧「ヒーローならなんでこんな鉄の匂いがするんだよ」と、確信だった。そりゃあ2時間も流し続けていたのだから鉄の匂いもするだろう。
🇺🇸「……魚を捌いてただけさ⭐︎」もちろん嘘だ、しかし鉄の匂いがしてまともな物はこれくらいしかないだろうあり得ない言い訳だと自分でもわかっていた。だけど、それしか思いつかなかった。血の匂いといえば、肉か魚。それが限界のはず
🇬🇧「……じゃあ、その魚、どこにある?」その一言が、アルフレッドの心を深く刺した。言葉を返せない。部屋に魚なんて、あるわけがなかった。嘘だから。
だからアメリカは🇺🇸「そんなのもうとっくに食べたぞ⭐︎」と言う。そんなはずないアメリカは魚を食べないから。だからイギリスは
🇬🇧「お前が?あの臭い魚を?」確信している。眼差しでわかる。だから一番信じてもらいやすいのは。🇺🇸「ダイエットしないとやばいと思ったら日本が教えてくれてね。魚がいいらしくためしてみただけだ⭐︎」(ごめんな日本。でもそうするしかないんだ)心の中は罪悪感が漂っている
🇬🇧「……本当に、それだけか?」その声は今まででいちばん優しかった。だからこそ、アルフレッドは一番つらかった。けど、ここでバレたらもっと心配かけて離れてしまうかもしれない。そう思い詰める。
🇺🇸「……ああ。ヒーローがそんなことで嘘つくわけないだろ⭐︎」それは、嘘に嘘を重ねた、弱くて苦しい強がりだった。
🇬🇧「……そうか」諦めたような目、そんな目で見ないでくれもっと、腕を傷つけたくなるじゃないか…アメリカはそう思った。
🇬🇧「分かった。今日はもう帰るな」そう告げる 「……お前が本当に何もないって言うなら、俺がこれ以上踏み込む理由はない。そういうことだろ」そう悲しいような、寂しいような声で言った
そして、扉は静かに――だけど残酷な音を立てて、閉じられた。🇺🇸「ッ…まただ、またおなじことを繰り返してしまう。どうしてだ、どうして素直になれないのだろう」きっと
助けてと言いたかった。
辛いと言いたかった、
しかし無駄なプライドでその言葉を邪魔する。
🇺🇸(俺はきっと…誰のヒーローにもなれない)
辛く重い空気が流れる。すると
🇯🇵「アメリカさん。話したいことがあります。」そう連絡が入った。なぜ今なのか俺には分からないただ日本が話したいと言うのなら聞くしかないのだ。
🇺🇸「分かった」そう連絡を入れるすると、🇯🇵「ではアメリカさんの家で、15分後着きますから。」そう連絡が入った。まずい、匂いが消えてないままだ。焦り続ける、だから、フランスからもらった香水を部屋に隅から隅まで掛ける。これで8分がすぎてしまった。
7分後時間ぴったりだった。アメリカは少し躊躇った後、ゆっくりとドアを開けた。
そこには、落ち着いた表情の日本――本田菊が立っていた。彼は小さな紙袋を片手に持ち、深く礼をした。
🇯🇵「お忙しい中、突然すみません。入ってもよろしいでしょうか」🇺🇸「あ、ああ。いいよ、どうぞ……」質素な返事でも日本は何も言わずに入ってくれた
空気に漂う異様なほど強い香水の匂い。それが、この部屋に合っていないこと。そして、その奥に、微かに残る「別の匂い」があること。日本は気付いていた。でも言わないそれはきっとアメリカに負担をかけてしまうから。空気を読む日本
持っていた紙袋から、ひとつの小さな箱を取り出した。🇯🇵「これ上げます。」そう告げる日本、。そこには風邪薬、睡眠薬、頭痛薬が10箱ずつあった。
🇺🇸「……それ、俺に?」🇯🇵「そうです。上げます。もちろん、無理にとは言いません。ただ、」と紡ぐ
「今のアメリカさんならいるかと思いまして。あと、消毒液と包帯です。ちゃんとケアしないと駄目ですから……」
アメリカは驚くでも嬉しかった分かってくれる人がいたから。ただ一つ気になったことがある 🇺🇸「日本、お前も、同じこと…してるのか?」すると
🇯🇵「まぁ、そんな感じですよ。」そこには貴方ならわかるでしょう?と言いたそうな瞳をしていた。
沈黙が流れる。暗く重く。ただ息苦しくはないそんな空気感があった
しれっと言う🇺🇸「なぁ、日本……。ヒーローって、どうしたら辞められるんだろうな……」 言葉が、自然にこぼれた。それはもう、強がりでも、嘘でもなかった。
🇯🇵「辞めることはできなくても、偽ることだけならどうとでもなる気はしますが。もう、私自身限界な気がしますけどね。」
そっと、優しく、諦めているそして、否定も眺めるだけでもなく。共感すると言う。イギリス、ドイツ、イタリアとかと違うことをしてくれる。ただ嬉しかった。仲間がいた。否定もしない。それだけだけど…嬉しかった。
🇺🇸「……仲間、なんだな。日本は」ぽつりと、、言葉がこぼれた。きっと、そう認めた瞬間――少し**“ヒーロー”**の仮面に、ひびが入った気がした。
🇯🇵「えぇ、仲間ですよ。300年前から」短く、それだけを告げて、日本は目を伏せた。その表情に、どこか“もう自分は壊れてしまっている”ような気配が滲んでいた。けれど、それでも隣にいてくれる。日本はそれをしてくれるから優しいのだ
300年とても長くそして苦しい時間が続いてく
🇺🇸「……日本、さ」
そう言って、アルフレッドはゆっくりと顔を上げた。視線が交わる。けれど、言葉はなかなか出てこない。喉の奥がつかえて、うまく声にならない。けど、それでもなんとか絞り出す。
🇺🇸「……ありがとう」ただ、それだけだった。でも、心の奥から出た、ほんとうの言葉だった。
🇯🇵「…ニコッ」日本は、それに何も返さなかった。けれど、笑ったように見えた。
しばらくすると日本が
🇯🇵「しっかり手当てしないと駄目ですから。腕出していただけますか?」と言う
するとアメリカは🇺🇸「うん。」幼い子供のようだった。ただ素直に腕を出して手当てを受けた。
袖をめくると、まだ乾ききっていない傷があった。深く、長く、そして不器用に切られた跡。
🇺🇸「っ……」
少しだけ、アルフレッドの肩が震えた。けれど、逃げない。痛みも、過去も、苦しみも今は全部――その腕に集まっていた。
日本の手は静かに動き、消毒を終えると、丁寧に包帯を巻いていく。🇺🇸「手当て、ありがとう」
🇯🇵「どういたしまして。」少しの沈黙が流れる
すると日本のスマホからメッセージがくる。誰だろうと見るとそこには、ドイツからのメッセージだった。🇩🇪「今どこにいる?夜ご飯枢軸達で食べたいとイタリアが言ってるんだが。」
日本は返す。🇯🇵「今アメリカさんの家にいます。すぐに会えますよ。」と、
すると🇩🇪「分かった、イタリアとロマーノと俺と兄貴で迎えにいく。」日本は焦る。今アメリカさんの家に来るとまずい。そう思ったが解決する
🇺🇸「玄関の外で待ったらバレないかな…」弱い声で伝える。日本はそうすることにした
🇺🇸「……今日、来てくれて……ほんと、ありがとな」それはもう、**“ヒーロー”**の声じゃなかった。ただ、一人の青年の、心からの感謝の声だった。
🇯🇵「いえ、あなたが素直に受け入れてくれたからです」日本も感謝を伝える。そのまま玄関を出て行った。
🇺🇸(ありがとう…日本、日本の対応も薬も…)
夜の街角、枢軸メンバーが集合している場所に日本が現れた。
🇯🇵「お疲れ様です。遅れてすみません。」
イタリアが満面の笑みで迎える。
🇮🇹北「あっ、日本!待ってたよ~。今日はみんなで楽しく食べようねっ!ピザも用意してるからさ!」
日本は軽く頭を下げるが、どこか落ち着かない様子。🇯🇵「ありがとう、イタリアさん。いただきます。」ニコッっと笑顔の仮面をつけるしかし違和感のある笑顔だった
ドイツが真面目な顔で腕を組む。🇩🇪「日本、最近何かあったのか?まじめに答えろ。」
日本が答える🇯🇵「いえ、ただ少し疲れているだけです。ご心配なく。」
【枢軸メンバーと日本、夕飯へ】
日本が重い空気を隠しつつも皆に付いていく。
🇮🇹北「俺もうお腹ペコペコだよ~!今日はみんなで楽しく食べよう!」
🇩🇪「遅れるなよ、時間厳守だ。」
プロイセン「うるせえ、リラックスしろっての。まあ、飯はうまそうだしな。」
🇯🇵「はい、わかりました。」少し堅い日本にイタリアは手を叩く。
🇮🇹北「日本〜そんな堅苦しくなくてもいいんだよ〜俺ん家だし〜」ふわふわしているなと日本は毎度思う
🇮🇹南「そうなんだぞ、ちきしょーがー」ツンデレだけど優しさがあるなと、日本は思った
🇯🇵「皆さん冷めないうちに食べましょうか。」笑顔の仮面をつける今度は違和感ないように。
🇩🇪「くだらん話はいい、さっさと食え。」
プロイセン「その通りだ。飯は真面目に食うものだ。」
🇮🇹「ちょっとドイツとプロイセン!そんなに固くならなくてもいいじゃん!」
🇯🇵(いつもみんなこうやってバラバラだけど、仲間なんだな)
アメリカのことを思い出しながら、日本は心の中でそっと願った。
🇯🇵(どうか、みんなが笑っていられますように)
そう願っている