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がびょ
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#ファンタジー
しち
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羽海汐遠
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夕鳴
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ワンダーフォーゲルよ、聞いてくれ。
どこからが来た渡り鳥よ。
君は果報者だと思うか?
逆に不幸者だと思うか?
羽があることは多くの人間に評価されるだろうけど、常に飛ばなければ生きていられない。
私は止まりたい。
永遠に飛ぶなんて耐え難い。
だがそれには抗えない。
死にたくないから。
どうすればいいのだろう。
私の友達に、同じように思って、羽を止めた子がいる。
命を絶った訳じゃない。
ただ、彼女にとって、その決断は文字通り人生を変えるものだったはずだ。
なのにこの世界に、「今日の時間の流れはなんだかいつもより早かった気がする」なんて平気で言う他人がいることを理不尽に憎んでしまう。
私にとって今日は、永遠にも等しいのに。
嗚呼、ワンダーフォーゲルよ。
もう行ってしまうのか。
良ければ羽を譲って欲しかった。
でもしょうがない。君は次の大陸へ進まなければいけないからね。
じゃあ、私も飛び立つとしようか。
もう会えないことを願うよ。
「気が狂っちゃったのかしら。可哀想にねぇ、お兄様が亡くなったんですって」
コメント
1件
うわ、これ…すごく心に刺さりました。「羽があるから飛ばなきゃいけない」って矛盾、本質を突いてる。永遠に飛び続けるのが耐え難いのに、死にたくないから飛ぶしかない。その苦しみを「今日の時間の流れが早い」とか言う無神経な他人への憎しみに変換してるのが、切なくてリアルでした。最後の一文で現実に引き戻される構成も見事。この世界観の設計、めちゃくちゃ好きです。