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桃「…ふふ。」
「これでやっと_。」
干涸びるほど暑くて、蝉の声が五月蝿くて、入道雲が空に大きく浮かんでいたあの日。
お前は絶望したような、どこか吹っ切れたような顔で、踏み切りへと飛び出す。
俺はそんなお前の白くて細い腕を掴んだ。
桃「なぁ、俺ら“友達”だろ?早く、俺の手掴んで。」
お前は泣きながら俺の手を掴む。
そう、そうだよ。お前は一人なんだ。居場所なんて、ないだろ?
2人きりで、このまま。
九月のスタートを告げる、新学期のチャイムが鳴った。
俺より少し早く登校してたお前は自分の机を見て青ざめている。
橙「、桃ちゃ…、これ…っ」
俺に助けを求めるような涙目の顔が愛らしい。
問題の机に目をやると、一輪の花が挿してある花瓶が目に映った。
机に花。これは、クラス内い×めのターゲットになったことを意味する。
桃「っ…誰が、こんなことっ…。」
クラスの奴らはこちらを見てくすくす笑う。ああ、どうやら…。
_次回へと。_