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_雪は、空を覆い隠す雲から、彗星のように美しく落ちていく。
命が、同じように落ちられるのなら_どれほど良かったのだろうか?
「………」
そう、それは_みぞれの見えないところでも同じようにであった_。
きっと当たり前だったが、母が同じように、彗星が落ちるがごとく美しいタヒを迎えることはなかった。
ずっと、引っかかっている。
「…」
Latteとみぞれはカフェを出ると別れ、みぞれは家に着くと、再度考えた_。
かすかに開いた窓の隙間から風が撫でてきて、みぞれはなんとも言えない感情を覚えた。
…誰が殺したのか?
_それを考えることが無駄であることくらい、とうの昔にわかっていた。
(…だから、別の角度で考えないと…)
みぞれは、テレビをつけてみた。
偶然やっていたニュースを見ると、スノウ暗殺事件が取り上げられていた。
_それにみぞれは驚いた。
「…あれから…7年くらいですよね?」
一人きりのリビングでそう呟く。
「なんで…」
みぞれの疑問をひた隠すように、ニュースは続けた。
「警察によりますと、犯人の特徴を掴んだとのことです。」
「犯人の特徴は背中ほどとはいえ長い黒髪に、長いスカートを_」
「…黒髪。 」
みぞれは_どうも覚えのあるような、そんな違和感を覚える。
「………どこかで…。」
一瞬、あの人がよぎった。
_いや、彼女も黒髪だったよな?スカートは長いし…
そう考えられるくらいには覚えていた。
_どうも、彼女は他よりも_明らかに異質だったような気がするのだ。
だが…これについて考えることになんの意味があるのだろうか?
_結局たどり着けないのに。
頭をブンブン振って、見なかったことにしようと、そう考えた。
みぞれは立ち上がり朝食を適当なパンで済ませると、テレビを消した。
変な気持ち悪さを覚えて、みぞれは立ち上がると外に出た。
相変わらずあちらこちらが工事でにぎわってうるさい、だが仕方ない、とため息をついた。
「ま、まあそんなものだから…」
「…はあ。」
_みぞれは、再度ため息をついた。
「気の所為なのに、何考えてるんだろ。」
「眠ろう、きっと気がついてないだけで寝れてないんだ…」
みぞれは無理やりそう結論付けると、目をこすった_
___
2人は、毎日地下室で語り合った。
宇宙について、システムについて、語って、語って、論じ、疑っては、解明を目指す。
「地球は、私たちが今住むこの星_ヘルツ,γみたいに私たちみたいな人間…いや、生物が住めたんだよね?」
レイラーは問う。
ならなんで地球から人間はヘルツ,γに移動したの?
「…さぁ、でも…何か事情があったことは間違いないと思うんだ。」
「…うん、私もそう思う。」
「けど…こんな優良物件、なんで捨てたんだろうって。」
_地球までの歴史というのは、ひた隠しにされている。
地球からヘルツ,γに移住した理由も、地球で何が起こったのかもだ。
だからこそ語ることのみが、進むための道であった。
「もしかして、化け物が突然現れたとか!?」
八幡宮は突飛な考えをぶつけてみる。
「そんなことある!?」
レイラーはツッコむようなテンションで応じた。
だが考えた。
「…仮にあるとするなら、どんな化け物なんだろう?」
「めちゃくちゃでかい鳥とか?」
「いや、怪獣かもよ?」
「あと…人間が怪物になった、とか?」
「っはは!ありえそー!」
_2人は語り合った。
_争いも、抵抗も、何もかもがひた隠しになった、地球について。
_誰も語れないのだ。
そう、
_
「誰もって、いつ言ったっけ?っははは!」
「…あーあ、俺の知りたいことについて話してくれたら…」
「…彼女の行方…」
「そう、それだけなのに!」
かみさまは広大な星々に向けて手を伸ばした。
「………」
「どうして、誰も教えちゃくれないんだろう?」
「教えてくれたら…隠された歴史も、何もかも語ってあげたのに。」
__かみさまは、顔を歪めながらも笑ってみせた。
無限とも言える、宇宙空間のような_そんな場所に腰を下ろしたままで
宇宙をガラスの箱で覆って、そこを歩いているかのような、不思議な場所だ。
「…どうして███を探すうちに、こんなことになったんだろうな。」
「…っはは。」
「ははは…。」
かみさまは目を閉じ、思い出した。
_むかしむかしの記憶を。
ずっとむかしの、幸せだった記憶を。
_いつの日か貰った童話には、こう書かれていた。
_
_女の子に幸せになって欲しい、そう思って、奇跡を求めた男の子は、呪いにかけられました。
そうすると、男の子は涙を流しました。
奇跡と呪いを与えた神様を怒りました。
_
「…どうして」
「…どうして呪われないといけなかった?」
「前連れてきた人間…いや、大体の人間は…俺をかみさまって呼んだ。」
「…けど…俺はそんな大層なものじゃない…」
_
男の子の身体はどんどんと弱り、ついにはベッドから動けなくなりました。
村の人々も、女の子も男の子を心配しました、けれどかけられた呪いは、どうやっても解くことはかないませんでした。
_
かみさまは呟いた。
「…そうだよ…███を探しても探しても見つけられない呪われた存在だよ… 」
「どうしてここに来て、どうして行き来できるのかも分からないのに…。」