「最近、奈緒楽しそうだよね」
「そう?別に普通だと思うけど」
麻美の言葉に慌てて緩んでしまっていた顔を引き締める。
「ふーん、普通ねー」
意味深な言葉と共にニヤニヤとしたいやらしい笑みを浮かべてきた。
「ほら変なこと言ってないで急がないと仕事が終わらないよ。今日、佑志くんとデートで早く帰るんでしょ」
これ以上、追及されては面倒だと思い、慌てて話題を逸らす。
「あ、そだった」
願い通じ、思い出した麻美が慌てて自分の席へと戻っていった。
私は麻美の後姿を見送りながら、ホッと胸を撫で下ろす。
勘の良い麻美。
別に隠すようなことではないけど、変に深読みされてしまったら厄介だ。
浩太とはあの日を境に頻繁に連絡を取り合うようになっていた。
まるで空いた時間を埋めるように……
ううん、もしかしたらあの頃よりも頻繁に取り合うようになっているかもしれない。
学生の頃は思春期特有*******************
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