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眠狂四郎
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Lulu
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ruruha
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生きるための行動をして。そう絵里に言われた。正直よく分からなくて、鶴に聞いた。
「生きるための行動…あれじゃない?3大欲求を満たすことじゃない?」
「3大欲求?」
「食欲、睡眠欲、あとはせいy」
スパァンッ
「いっ…何すんの!?」
「鶴くん、海良ちゃんにそんなこと教えないで!」
どうやら絵里が鶴を叩いたようだ。理由はわからないけど私はなんだかスッキリしたので鶴の心配はしない。
「まぁたしかに、3大欲求を満たすことは生きるための行動なのかもね」
「じゃあまずは睡眠か」
「「それはできてるじゃん」」
鶴と絵里が揃った。
「じゃあ最後の…」
「それはダメ!!まだ知らなくていいの!」
困ったな。そしたらもうできるものがない。
「おい、食欲から逃げるな」
「…ニゲテナイヨ」
「おい」
鶴が私の目を見ようと視界に入る。絶対今の鶴は怖いので、目を閉じてぐるぐる回る。
「こっちを見ろ💢」
「んぶっ」
鶴に両頬を掴まれた。
「鶴くんやり過ぎ…」
さすがの絵里も、鶴の言動に呆れたようだ。鶴をなだめてくれる。
「まぁでも、嫌なことから逃げるのはやり過ぎちゃダメだよねー」
「わかった。逃げない」
「「え?」」
また2人の声が揃う。やっぱり長く一緒にいるとそれだけ仲も深まるのだろうか。
私は2人を見て、手を挙げた。
「せめて、1日2食は努力する」
「そこは3食だろ」
「鶴くんはすぐそういうことを言う…」
絵里が私の方を見た。真っ直ぐと、大きくてまるい目で。
「2食だけでもいい。だから、諦めないでね」
「…善処する」
「そこはもちろんって言えよ」
「鶴くん!」
2人は本当に仲良しだなと改めて思った。
月曜日、私は1週間ぶりに制服を着ている。正直腕を通すこと自体が憂鬱だったけど、自分で決めたことだ。最後までやり通そうともう一度意気込む。
絵里に保健室まで着いてきてもらい、担任に会って諸々の書類を手渡す予定だ。渡したらすぐに帰る。帰る時は1人だけど、生徒は登校し終わっているからきっと大丈夫。
「大丈夫?緊張してる?」
「鶴…」
鶴に後ろから声をかけられたことに全く気づかなかった。絵里に教えて貰ってやっと気づいたのだ。
「大丈夫です。今度こそ」
「じゃ、いってらっしゃい」
言霊という言葉があるけど、あれは本当なのかもしれない。大丈夫と言っていたら、少し落ち着いてきた。きっと今回は大丈夫だ。なにか、良いことが起きるかもしれない。
そんな少しした期待を胸に、私は絵里と共に2度目の登校をした。
学校に着き、保健室へ向かった。約束の時間はもうすぐだから、先生はいてもおかしくない。とりあえず入ることにした。
すると、1番最初に目に入ったのは保健室の先生ではなく、制服姿の女の子だった。
「…えっと、どうしましたか?今先生は保健だよりのコピーを取りに行ってて…」
酷く顔が青ざめたその子は、絞り出したようなか弱い声でそう言った。きっと、私のことを‘’普通の生徒”だと思っているのだろう。
コピーを取りに行ったのならすぐに戻ってくると思った。それに、保健室の先生がいなくても担任がいれば充分だ。
「じゃあ、待たせてもらいます」
「は、はい…」
なんとも英会話の例文のようだ。ぎこちないが、成り立ってはいるこの会話に少し面白ささえ感じる。
この子もきっと私と同じなのだろう。理由は違えど、誰しもこうなる可能性があるのだから。
数分経って、担任の先生が保健室の先生と共に来た。私は提出物を渡し、帰る準備をした。
「また来れそうだったらいつでも来ていいからね。保健室に来るだけでもきっと変われるから」
まるで、君は変わった方がいいとでも言うかのように投げられたその言葉は、私にはキャッチすることができなかった。いや、それ以前に、キャッチしようとも思わなかった。
「緋奈さんとも仲良くなれるかもしれないね」
緋奈、と言いながら向けた視線の先には、さっきの女の子がいた。おそらく、あの子が緋奈だ。
一気に視線が女の子に集まり、彼女は驚いて、というか怯えて奥の方へ行ってしまった。
別に話しかける気はない。彼女から話しかけられたらそれ相応の対応はするかもしれないけど、私は別に友達が欲しいわけじゃない
「さようなら」
「さようなら。一人で大丈夫?」
「大丈夫です」
靴を履き、リュックを背負った。歩き始めようとした時、女の子に声をかけられた。
「ま、待って!…ください」
「えっと…?」
なぜ声をかけられたか分からず、混乱する。それでもって声をかけた張本人も混乱していた。なんで?
「これ…落とし、ました」
「あぁ、ありがとう…」
またまた英文のような会話が生まれる。
ハンカチを受け取ろうと思ったが、女の子はハンカチを離そうとしない。不思議に思って顔を見ると、酷く青ざめていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「あああ、あのっ!」
「は、はい?」
「とっ、とと…っ」
「と?」
「ともだ、ち…に…なってくれ、たり……とかしませんか…?」
途切れ途切れだったが、確実に、「友達になってくれ」と言った。
断る理由などない。私は笑顔を作った。
「もちろん」
コメント
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第7話、めっちゃ良かったです! 「生きるための行動」を3大欲求から考えて、鶴が「食欲から逃げるな」って言いながら頬を掴むところ、笑ったけど刺さりましたw 最後の保健室の女の子(緋奈さん?)との「友達になってくれませんか」…あのぎこちなさと必死さ、そして海良ちゃんが「もちろん」って返す優しさにじーんと来ました。 2人とも少しずつだけど前に進んでる感じが、すごく好きです。 続き、めっちゃ気になります!🔥