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兄のように慕っていたいくつか年上の、家が近い兄ちゃんが殴られ蹴られ、いじめられているのをおれは眺めている

たいした力もすごいスキルも持っていないおれは無力で兄ちゃんを助けてやることもできないのだ

そもそも兄ちゃんがいじめられている理由も対して役に立たない弱小スキル持ちだからであって、いじめているのは少しレアで役に立つスキルを手に入れた少年だった

そんなスキルの優劣からくる悪しき上下関係は、なおのことまだなんのスキルも持たないおれが割り込めるような物ではなかった

それをわかっているからこそ悔しくて

おれはスキルなんかに左右される人間にはなりたくないと強く思った


ふと目が覚め、周りを見渡すと昨日、温泉からもどり、食事をとってから帰ってきた宿の部屋だった。隣のベッドではサクがまだ眠っている

少しぼーっとしているうちにさっき見た夢が思い出された

懐かしい夢だった

あれは確かまだスキルを獲得する前

俺が獲得したスキルがこの『能力操作』になったきっかけの出来事だと思う

この世界の奴らは皆10歳でスキルを獲得する。そのスキルの内容にはその人が10歳になるまでに望んだこと、願ったことが反映される

多分あの時の俺が『スキルなんかに左右される人間にはなりたくない』と思った、望んだから俺は『能力操作』という他人のスキルの影響を全く受けないスキルを獲得したんだと思う

何で今そんな夢を見たのだろうか

そう思って昨日の自分を振り返ってみる

そういえば寝る前にサクのスキルのこと考えてたな

なぜあのスキルを手に入れることになったのか

10歳になるまでに望んだことが獲得するスキルに反映されるこの世界で、普通の少年少女は空を飛びたいと願って、飛行のスキルを手にしたり、町を守る人に憧れて結界のスキルを手にしたり、純粋な憧れや夢がスキルという形になる

つまり俺のように『能力操作』といったレアリティの高い特殊スキルを手にするような奴は俺のように相応のきっかけとなる過去がある

だからこそ、サクの『絶対支配』は異常なのだ

あんな最強クラスのスキルを手にしたいと望むことになるほどの何かが、幼少期のサクにあった

その事について考えていたからきっとあんな昔の夢を見たんだろう

最強スキル持ちが完璧だとは限らない

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