テラーノベル
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{私}は、1週間から10日おきに30分ほどの睡眠が必要だ。その日は10日ぶりの睡眠だったので、ぐっすり眠っていた。だから、侵入してきた男たちに気づかなかった。 目が覚めたときには、すでに窓が割られていた。全身目覚めて、私は館の中を全て認知した。バールを持った男が4人いて、それに出くわした真希氏が驚愕して立ちつくしている。
男たちは、バールを振り上げて真希氏を襲おうとしていた。
「黙らせろ!」
「縛りあげろ!」
「殴って気絶させろ!」
真希氏は真っ青な顔で、やっと絞り出した声は「た、助けて……」だった。
一刻の猶予も許されなかった。私は絨毯をひっくり返して男たちを引き倒した。男たちのうち3人は床に転がったが、1人だけ引き倒しそこねた。その1人は何が起こったのか理解しておらず、真希氏が何かしたのだと勘違いして、「この女!」と真希氏をバールで殴ろうとした。
家具を動かして間接的に守るのでは、とても間に合わなかった。私は、体を家具から離して、透明な粘液のような体をさらしてしまった。
男を直接殴って昏倒させ、起き上がってきた男たちも思い切り殴って気絶させて、それから、私は、真希氏に自分の体を見られてしまったことにようやく気づいた。
真希氏は尻餅をついていて、目をまんまるにして私を見つめていた。しまった!
ど、ど、ど、どうしよう! こんな体の存在だと知られたくなかった! こんな、なんだかよくわからない存在だと知られたくなかった!!
私は、あわてて館に染み込んで体を隠した。真希氏は「お、お館様……?」とうめき、立ち上がろうとしてもがいたが、どうやら腰が抜けてしまっているようでうまくいっていない。助けるべきだったが、私も気が動転していて固まってしまい、何もできなかった。
真希氏はワンピースのポケットにスマホを入れていたのに気づいたらしく、スマホを取り出して、震える手で110番を押し、「助けて! 助けてください!」と電話し始めた。そうだ、警察を呼ぶべきだ、警察が来れば大丈夫だろう、私は男どもが目覚めないか見張っていればいい。
警察はすぐに来て、気絶した男たちを見て救急車を呼び、動転して泣く真希氏を落ち着かせ、優しく事情を聴くなど、八面六臂の活躍をしていた。掛川右京氏はこの県の警察を最悪だと評していたが、それなりにちゃんと動くのだな。
真希氏はずっと真っ青な顔をしていて、私はふらつく彼女を支えたい気持ちに見舞われたが、自分の体をまた晒したら、彼女にどう思われるかと思うと、怖くてとてもできなかった。
コメント
1件
はあ、今回お館様の視点だったんだ……! 自分がどんな存在か知られたくなかったのに、真希さんを守るために体を晒しちゃうところ、すごく切なかったな。 「どうしよう!」ってパニックになるお館様、初めて見た気がして、ちょっと新鮮で可愛かったです🥀 真希さんが「お館様……?」って呟くシーン、すごく胸にきた……。 お互いにとって大きすぎる出来事だったんだろうなあ。
Hoicoro
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ロボットの王
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成瀬りん
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