テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
📩 相談
高校一年生・仮名:Kさん
グループLINE、疲れます。
スタンプのタイミング、既読のスピード、
通知を見てるだけで気が休まりません。
“いいね”されてない投稿を見ると、
「何か変なこと書いたかな」と不安になります。
SNSも、“やめればいい”って言う人いるけど、
やめたらグループの外に出されそうで、それも怖いです。
つながってるのに孤独で、でも離れられない。
何が正しいのか、もうわかりません。
蓮司
「ふーん……“スタンプのタイミング”で人間関係決まるの、
なかなか終わってる文化だね」
「でもわかるよ。
“どこにも所属してない”って思うより、
“浅くつながってる”ほうがマシに思える。錯覚だけど」
遥
「通知来るたび、心臓バクってなるやつ、オレもあった。
“あ、自分だけ外れてない?”って疑い始めると、止まらない」
「でもさ、Kさん、たぶん誰よりちゃんと“気にしてる”んだと思う。
……すごい繊細に、人を見てるってことだよ、それ」
日下部
「“つながってるのに孤独”って、すごく今っぽい言葉だと思う」
「その孤独は、“人がいないから”じゃなくて、
“自分の輪郭が消えてく感じ”から来るのかもしれない」
蓮司
「“何が正しいのか分からない”って言ってたけど、
そもそも、“正しさ”を求めてこのSNS地獄にいるのが間違いじゃない?
あそこ、感情のバケツリレー会場だからね」
「“やめれば?”って言うやつは、
“お前が冷たい水飲める場所にいるからだろ”って話でさ。
沈んでる人間に浮き輪も出さず、“泳げ”は言えないよな」
遥
「……でも、たぶんKさん、すごいがんばってると思う。
“抜けたい”って気持ちと、“置いていかれたくない”って気持ち、
どっちも同時に抱えてるんでしょ。
……それ、めっちゃしんどい」
日下部
「“関係がつながる”って、本来は“安心する”ことなのに、
それが“監視されてる”になるの、つらいよね」
「Kさんが悪いわけじゃない。
“つながり方の設計が雑”な世界に、今いるだけ」
蓮司
「だいたいさ、“いいね”ってなんなの?
好意?確認?義務?保険?脅迫?
曖昧なまま全員が押してるの、もう宗教じゃん」
「……Kさんは、たぶんそれに“ノレない自分”を責めてるけど、
その違和感こそ、まともさなんじゃないの?」
🗝三人からのことば
蓮司:
「“いいね”が来ないからって、
君の価値が下がるわけじゃない。
ただ、目立たないだけ。むしろ、その方が賢いこともある」
日下部:
「“孤独”って、自分が悪いんじゃなくて、
誰ともちゃんと会話できてない世界にいたってこと」
「……そこを疑うことから、始めてみてもいいかもしれない」
遥:
「苦しいって思う時点で、ちゃんと“自分で在ろうとしてる”ってことだよ。
……Kさんのその感じ、オレは好きだ」
注)私は“いいね”、大好物です。……蓮司、言い過ぎ……