⚠文下手、設定崩壊多々あり。
〖あと15日〗
「魔理沙!魔理沙!」
誰かが私を呼ぶ声がして目が覚めた。目を擦りながら周りを見ると、霊夢、咲夜、アリスの3人が私のベッドをとり囲んでいた。
「心配してたのよ。」
アリスがそう言った。が、心配される理由が特に思い当たらないので、私は首をひねった。
「心配…って…寝てただけだろ?」
そう言うと、咲夜が眉をひそめた。
「寝てたって…一昨日から?」
「ん?私は12日にそのまま寝て…だから今日は13日…」
微かな記憶を頼りに日にちを思い出した。すると、アリスが横に首を振った。
「…今日は15日よ。」
そう言われて私はハッとした。もしかしたら余命のせいで…
(…人間の体って意外と早く症状が出るんだな。)
そんなことを思いつつ、私はどうやったらこの場を誤魔化しきれるか策を考えていた。私が変な受け答えをしようものなら、彼女たちは容赦なく問い詰めてきて、原因(余命が幾許もないこと)を知ることになるだろう。よりによって勘が鋭い3人だ。厄介だな、そう思った。
「ん?あぁ、そうそう、15日だよな。私は14日に帰ってきてそのまま寝ちまって…」
はは、と笑いながら私は言い訳をした。我ながら上手いんじゃないか?嘘をつくのに慣れておくのも大事な事だ、と感じた。
「じゃあ昨日、一昨日は何処に行ってたの?2日とも家にいなかった上に、紅魔館にも行かなかったらしいじゃない。」
訝しめた顔をして霊夢は言った。
「別に…ただ材料集めに行ってただけだぜ。特別な理由はないな。」
私は三人の方を見ずに、淡々と答えた。勘が鋭い奴らの目を見て嘘をつくのは、ただの馬鹿だ。
「…何か隠してるでしょ。」
不意に、アリスがそう言った。
「…だとしたら?」
「…私たちに話してくれてもいいじゃない。」
私は、今何かを感じた。何だろう、嬉しい?悲しい?寂しい?呆れたのか?あぁ、違う。私は怒りを感じたのだ。同じ立場に立てない人に、私の気持ちは分からない。なのに…
「人の心にズカズカと…」
「魔理沙?」
咲夜が眉をひそめた。どうやら声に出してしまっていたらしい。沈黙が続き、木々が揺れる音が少しだけ聞こえた。
「ねぇ、まり―――」
「何だ。」
私は怒りからか少し食い気味にアリスの問いに答えた。アリスは少し驚いた表情をして固まったあと、また話を続けた。
「何を隠してるの…?」
また、それか。
「…なぁ、ひとついいか?」
「私はお前らに全てを話す義務があるのか?」
そう言い放った。
「いや、義務って訳じゃ…。」
「じゃあ何だ?私は何度も答えた筈だぜ。なのに納得せず鬱陶しいほどに質問してきたのはそっちだろ。…私は取り調べでも受けてんのか?」
嘲笑うように言うと、霊夢が冷たい目をした。
「友人を心配することの何がいけないのよ。」
「誰もいけないなんて言ってないぜ。」
「じゃあなんで―――」
「お前らも。」
私は三人の顔をしっかりと目で捉えた。
「お前らも私に隠れて何かしてる癖にな。」
よくそんな大口が叩けたな、と嘲笑する。
「…それは…。」
「まぁ、別に言う義務なんてないからな。
…だから私も言わない、これでおあいこだろ?」
「…。」
「酷い奴だと思ったか?私は元からこういう性格だ。自分が秘密事していてもなんでも素直に話してくれるバカをお探しなら、もう金輪際関わらないでくれ。」
私が怒りを込めて言い放ち、目を見つめると、彼女たちはビクッとした。…私はどんな顔をしているのだろうか。
「そこまで言うなら、そうさせてもらうわ。」
沈黙を破るように霊夢はそう言った。そして、彼女たちは何も言わず、私の家から立ち去って行った。
…別にこんな事が言いたかった訳では無い。…何故か怒りが抑えられなかった。今までに溜め込んでたものが一気に爆発するような…そんな感じだった。でも、これでいいのかもしれない。霊夢達とは疎遠になった方が、誰も傷つかないで済む。
…私は、孤独で生きてきたんだ。
だから、これからも―――
コメント
1件
魔理沙ァァァ!(´°̥ω°̥`)