『…………』
「…………」
何やんねんこいつこっっっっっわッ!!!
連れて来たんなら話題振れよ!?
「…おい」
前言撤回
やっぱりなにも喋らないで。
陰キャに陽キャの相手は無理です。
てかここやけに人通り少なくね、?
……って、…ん?
ここ体育館裏やんッ!どんな所連れて来てんだよッ!?
なになに喧嘩振られんの!?
無理無理無理無理ッ!!
勝てねぇよ!?
「…なんか言えや」
『ごッごめん…なさいッ… 』
「…………」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!
「お前さぁ…」
『…、?』
__今日死のうとしてたやろ__
『……はッ?!』
なんでこいつが知ってるん!?
「……図星か…」
…………。
何やんねんこいつ。
もっと嬉しそうにしろよ。
そんな悲しそうな顔すんな。
こんな俺なんかが死ぬんやぞ?
もっと嬉しくて嬉しくてしょうがないような反応しろや。
じゃないと…
悲しんでくれる人がいるかもって…期待してまう。
「……死のうとなんてすんなよ。」
「死ぬのがッ…死ぬのがどんなに痛いかッ…辛いかなんてッしらんやろッ!?」
知らない…?
それゆったらお前だってそうだろ?
痛みと辛さを分かったみたいにゆうけどさ
お前だって知らんやろ!?
俺が何に苦しんで、
なんで死にたくなって、
何を考えて、何を我慢して。
何を試して、何を辞めて、何を諦めて、
何に興味を持ったかも。
俺の趣味も誕生日も、
もしかしたら名前すらも知らないようなやつに。
なんでこんなこと言われなあかんの?
『…何にも…知らないくせにッ!!』
「…せやな。あんさんの事は何も知らん。」
『あんさんだのお前だのッ、…本当は名前も覚えてないんやろッ!?』
『そんなやつに…ッ』
『そんなやつにそんなこと言われる筋合いないわッ!!』
……言いすぎたかもしれない。
俺の学校生活が終わるかもしれない。
でも…。
何故か今まで生きた中で1番の怒りを感じた。
もう何でも良い。
死ねば終わることや。
そう思い。俺はいつの間にか走り出していた。
「……ッ」
________________
あ〜ぁ、俺…。
逃げたんやな…。
今までいくつものものから逃げてきたんだろう。
俺は一体…いつまで逃げるんやろ。
いつになったらちゃんと向き合えるんやろ。
まぁ、もうそんなこと考える事も無くなるかもやけど。
今は6限目の授業中。
なかなかにロボロの視線が痛かったが、良いとしよう。
なんせ今日死ぬんやからな☆
清々しい程に心が軽い。
今ならドレス…着れたかな…。
まぁ、そんな服も金もないが…。
最後に着たかったが、まぁ良いか!
あ〜ぁ!!早く死にたい!!
やっと楽になれるかもと思うと、心が軽くてしょうがなかった。
「…………」
あ〜!終わった!
俺の自殺方法は至って簡単☆
カッターで腹を突き刺す。
最後に空を飛ぶのも良かったけど、こっちの方が良い気がした。
俺はこれを教室でやる。
最後は皆の前で死んで、有名になってやるんや!
最後くらい…いいよな?
キーンコーンカーンコーン
最終下校のチャイムが鳴り、学校内が静かなる。
さっきまで聞こえた野球の音も、皆がワイワイした声も聞こえなくなる。
今日の事が合ったので、一応ロボロが帰ったかも確認する。
ロボロは見当たらない。
よし来た!やっとか!っと思い、愛用のカッターを取り出す。
先生が来るかもしれないのが少し心配だがまぁ良いだろう☆
そんな事を考えながら、刃を少しずつ出していく。
『こんくらいか…?』
良い感じに刃が出たので、自分の腹の前に持つ。
もちろん、自分に刃を向けて。
『…ハァ~』
小さく息を吐き、荒ぶっている心を落ち着かせる。
やっぱり怖いな〜。なんて考えながらも、辞めない。
そして自分の腹に刺すように勢いよく腕を動かす。
俺は来る衝撃に備えて目を瞑った。
『…??』
来るはずの衝撃が来ない。
それどころか…腕が動かない。
ゆっくりと目を開ける。
『……は?』
そこには、
帰ったかはずのロボロが居た。
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