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東京の厄神

10 - 第10話 航空支援爆撃

2024年06月28日

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東京都 緊急閣議

閣議室に知事が入ってくる。

「陸上自衛隊の普通科連隊が謎の生命体と交戦しているとはどういう事だ!」

「げ、現在東京都方面の高速道路で普通科連隊が文字通り謎の生命体と交戦しています。高速道路には大勢の民間人も確認できます…!」

「なんだと……!負傷者等は!」

知事のその言葉に、閣議室の部下たちは黙りこみ閣議室には重い空気が漂う。

「負傷者ではなく…死者が1名出ました…」

「死者…クソ…また民間人が…」

「いぇ…亡くなったのは…自衛隊員です…」

「なっ……」

知事は目を皿のようにしてその場に固まる。閣議室のモニターに身分証が映し出される。それは内田の自衛隊の身分証だった。

「亡くなったのは普通科連隊の小隊長の内田裕司 一等陸尉。死因は…高速道路からの落下死だと思われます…」

「………なんで…こんな若手隊員が…」

知事は拳に力を込める。

「知事…、陸上自衛隊の装備だけではこの生命体に対応出来ていません…ここは、航空自衛隊による航空支援を行いましょう… 」

「いや…この地点の周りには市街地が多い…航空自衛隊が航空支援を行えば少なからず市街地に被害が出るだろう…航空支援は不可能だ。」

「しかし知事…彼らだけでは…長く持ちません…」

知事はさらに頭を抱える。

「…航空自衛隊しか…対応できないというのか……分かった。現場の自衛隊員は民間人の避難誘導に専念するように伝えてください。そして、松島基地の航空自衛隊の部隊に航空支援を要請します。 」

「了解致しました。」


宮城県 航空自衛隊 松島基地

松島基地の格納庫が開き、紺色の戦闘機が2機、出庫してくる。航空自衛隊のF2戦闘機である。格納庫の前には、パイロットが整列していた。パイロットたちの前に航空司令官の柳田が立つ。

「東京都知事から直接。本基地に航空支援要請が入った。攻撃目標は高速道路路上の未確認生命体だ。」

1人の隊員が口を開く。彼はF2戦闘機の新人パイロットの高城である。

「未確認生命体とは…渋谷駅無差別殺人事件に関与していたあの化け物 の事ですか…?」

「いや。それはまだ分かっていない。しかし、その可能性は高いだろう。各員、気を引き締めていけ。」

高城たちパイロットは頷き、滑走路の戦闘機に向かう。パイロットは戦闘機に乗り込み、滑走路から離陸していく。

東京都方面 高速道路

陸上自衛隊員らは知事の指示通り、高速道路の民間人や周囲の市街地の避難誘導を行っていた。避難誘導が完了した頃、航空自衛隊の戦闘機らは上空に現れる。戦闘機のコックピットからは高速道路の路上に立つ巨大な生命体が見えた。

「こちら高城。攻撃目標をインサイト(視認)これより、JDAMによる航空支援爆撃を開始する。」

戦闘機がちょうど生命体の頭上付近を通過する際、戦闘機から2発の空爆爆薬が投下される。空爆爆薬は生命体に当たりものすごい威力で爆発する。爆風は市街地にも到達し爆風で市街地のガラスが割れ飛び散っていた。

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