vvkk注意
vv→『』
kk→「」
①________
vv side
『飲むぞ飲むぞ〜!!』
「テンション高すぎだろ、うるせーw」
と言いつつちゃんと付き合ってくれるkk。
俺は、そんな優しいkkが好き。
『それで??kkさんは??何を飲むんですかぁ???』
「なんやこいつ」
「まぁ、俺はほろよいだけど…」
『うわ!!ほろよいマ?!雑魚やん!!w』
「だからうるせぇってw」
こんな他愛ない会話の中でも、胸がときめいたりする。いや俺乙女かよ。
「俺ほろよいでべろべろになるからw」
『まじで弱すぎるだろ…』
『まーとりあえず、宅飲みってことで…!せーの!』
「かんぱーい!!」
『あちょ、俺が言いたかったのに!』
まぁいいじゃんと笑みを浮かべるkkに思わず見惚れてしまう。
それから俺たちは、どうでもいいような会話をしながら酒を飲み始めた。
②________
vv side
『あー…』
横ですやすや寝息を立てるkk。
そういや結局酔い潰れて泊めてやることになったんだっけ…
『人の家でこんな寝れるか?普通…』
まぁ、kkって順応型だもんな。知らんけど。
『お前なら無人島でも生きていけそう』
「ん〜…?なに…?」
『あ、起きた。まだ寝といていいよ』
「んゃ〜……vvく、…」
『何?』
「……なんでもない〜…w」
『なんだそれw』
寝起きでふわふわしてるな。
俺の心にダイレクトアタック()
いやまじで可愛い。
…なんて言えるはずないんだけどな。
『…俺さぁ、kkvv大好きだから、ずっと続けていきたいな』
「ん〜…おれも…」
『…そっか』
きっとkkは、俺のことを相棒としか思っていない。そりゃ信頼はされているだろうけど…。多分、俺の好きとkkの好きは違うんだろうな。
『さー起きましょ起きましょ…』
「う″ー…頭いてーよー…」
『そらあんな飲んでたらそうなるわ』
『弱いのに無理しちゃって…』
すり、と頬を優しく撫でてみる。kkは心地よさそう。
「あ、そいえば俺泊まってたんだっけ、vvくんちに…」
『まじでさー…お前勘弁しろよw』
好きな子と寝るとか、俺が持たねぇって。
「ごめんごめん…俺としたことが…」
kkは申し訳なさそうにする。いや、そんな、謝らなくていいのに。
『嘘だって。気にすんな』
「お前年下のくせにお前……」
『お前がちょっと上なだけだろーがw』
この幸せな時間を壊すくらいなら、俺はずっとこのままでいい。kkが隣にいてくれれば、それで。
③________
vv side
『は……? 』
「ごめん、ほんとにごめん、」
「でも、もう続けれる自信ない。」
突然の報告に、驚きを隠せない。
「俺、やっぱ辞める…ネット活動、」
『な、なんでだよ…?』
戸惑いつつ、理由を聞く。
「…辛い」
『え』
「凄く辛いんだよ。vvくんと活動するのは勿論楽しかったし、ずっと続けたいと思ってた。でもアンチとか体調とか色々あっていっぱいいっぱいになっちゃって…」
「このままネットしてても意味ないかなって…俺は、俺を大切にしたいから。」
「本当はひっそり消えるつもりだったんだけど…vvくんだけには、言っとかなきゃなって。」
『ちょっと待てよ…!有り得ねぇって…つい最近一緒にいっぱい酒飲んで喋ったじゃん…kkvvも続けるって…!ゲームも2人でやりたいのあったのに…!』
「……ごめん」
引き止めても、kkの口から出てくるのはごめんだけ。
『…あぁもういーわ!!!』
「(ビクッ)」
『お前がちゃんと俺に向き合ってくれたんなら、俺もお前に向き合ってやる』
「う、うん…?」
『まず、1つ』
『俺は……ずっと頑張ってるお前が恋愛的に好きだった』
「…へ??」
『そして2つ』
「いや、ちょ、」
『お前の選択が間違いだなんて思わないし、お前がそうしたいなら俺はそれでいいと思う。』
『でも、俺のことは忘れるな。いいな?』
「は、はい」
『それから3つ』
『……ごめん思いつかん』
「じゃあ3個目まで言わなくていいやん、」
「それから…えー…っと、」
「詳しく聞きたいんだけど」
『これ以上言うことないぞ??』
「いやそんなことないでしょ」
「まず好きって何?」
『言った通りだわ。恋愛的にすき』
「んん??」
『だから、恋愛的にお前のこと好き。俺のものにしたいくらい。』
「んんん???」
『応えてもらえないのは分かってる』
「まぁ、うん……俺vvくんのこと相棒って思ってたから…」
『お前はそれでいいんだよ 』
『俺はその鈍感でアホで可愛いkkが好きだから』
「ちょいちょいディスんのなんなの…w」
よかった、笑ってくれた。
…最後くらい笑わせられないと、YouTuberの名が廃るしな。
「……実を言うとさ」
「俺、全部やめたあと死のうと思ってた」
『これまた急だな』
「黙って聞いとけ??」
『あ、はい』
平気なふりしてるけど、内心心臓バックバク。
もしかしたらkkはいなくなっちゃうのかもしれない。それだけはいやだ。
「…ネットにはもう戻りたくなくて、死にたかったんだ」
「だけど、やっぱ俺って…vvくんほどじゃないけどビビりだからさw」
『一言余計だわ』
「…やっぱり死ぬのが怖くて」
「どうしようか迷いながら、今日vvくんに報告したんだけど」
「…vvくんの言葉で、…もうちょっと生きてみようかなぁって思えた。」
『…じゃあ…居てくれるの?この世界に』
「うん。…それもいつまでかは分からないけど 」
「今は、生きたいと思えるところまで、生きてみる」
生きてくれるんだ。俺の言葉で。…お前と、出会えたおかげで。
「…ありがとね」
「こんな急に突き放しちゃったのに、ちゃんと言葉くれて嬉しかった」
『当たり前だろ。相棒なんだから 』
「…相棒」
『本当は恋人がいーんだけどなー…』
「…俺も、真っ直ぐなvvくんが好きだよ」
ぼそっと呟くその声は聞こえなかったけど、ふと顔を見たら
泣きそうな、それでいて幸せそうな顔をした君と、目があった。
『お前…』
「vvくん、ありがとう。ばいばい!」
『…うん、またな!』
本当は、kkがいないなら俺も死のうと思ったけど。
『kkがいるなら、まだこの世界に居てみようかな。』
なんて思ったり、思わなかったり。