淡い光の先に

💛「翔太、元気ないな」

他のメンバーの一人、照が心配そうに声をかけてきた。俺は、その言葉に軽く笑顔で返す。

💙「心配すんな。大丈夫」

俺はそう言って、無理に笑おうとする。

だが、その笑顔はどこか空虚だった。

涼太との距離が、日に日に広がって行くように感じる。

涼太は、周囲の誰とも楽しそうに話している。その涼太に、俺は時折、胸が締め付けるられるような感覚に襲われる。涼太の笑顔が、もう自分だけのものではなくなっている。

その現実が、痛みとなって俺に突き刺す。

💛「翔太、無理しなくてもいいからな」

照が再度声をかけてきた。その優しさが逆に俺を苦しめる。

💙「ありがとう。でも、みんな心配しすぎだよ笑」

俺は笑って返したが、その言葉に偽りがあることは、照もわかってるだろう。

俺はそのまま、涼太に会うために歩きだした。

涼太が他のメンバーと楽しそうにしている。

その光景が、何よりも辛くて、どうしても目を背けたくなる。

でも、俺はその光景を見ないふりをすることができなかった。