現在俺とレイブンはノウブル森林にいる。
カインさんから依頼をされ一週間後、準備を整えてから向かった。
俺のレイブンはノウブル森林についてから魔物を見つけ次第、討伐していった。
そして討伐をこなし続けて一つ俺が思うことがあるとすれば、
「……俺必要なくね?」
これである。
始め、俺が引きつけてレイブンが魔法でとどめを刺す。
この作戦でやっていたのだが、
「グ「バン!」
「ガ「ドカン!」
レイブンは魔物を見つけた瞬間魔法をぶっ放すため、目の前の光景を俺はただ見ているだけ。
ま!いいや。楽して見ているだけで金がもらえる。
「どうしたんだアルト?」
俺の気も知らないで呑気な雰囲気でレイブンが話しかけてきた。
俺はそんなレイブンに嫌味を含めては話す。
「いや、別に楽して金もらえるから良いやと思ってな。無駄な魔力を使わずに済むしな……てかなんでそんなに嬉しそうなんだよ?」
「いや何……」
俺が理由を聞くと、何故か嬉しそうにしていたため、質問する。
「友人と依頼を受けるのは初めてなのでな……」
「そうか……」
なんでこんなに純粋なのだろう?
いつも汚いことを思っている俺の良心が痛む。
俺はどう返したら良いか分からず、ただただそう返した。
てか最近俺はレイブンに対する態度が少し雑になっているている気がする。
レイブン自身もあまり気にしていないし、こんな付き合いもありなのかもしれないな。
そう思いつつ、森の調査を続けた。
ノウブル森林で調査を始めて、二時間ほど時間が経った。
結果はまぁ、上場。
今まで討伐した数は、ゴブリン三十匹、コボルト三十四匹、そしてオーク二匹ほど。
これは例年に比べ二倍ほど。
おそらく原因は魔神復活なのだろう。
魔物が急激に増えているのは魔素の濃度が濃くなっていることが原因。
「どう思うアルト?」
レイブンも同じように疑問に、感じているのか俺に質問をしてくる。
てか、ぶっちゃけ戦闘経験のない生徒がいたら死ぬ可能性があるのでいかない方が良い。
俺はレイブンに意見を伝える。
「どう思うって異常だろ?魔物の数は例年の倍近くあるし」
「確かにな」
「多分このこと報告したら実戦はなくなるだろうさ、危険だし」
本当にどうしよう。
このままではサリーのイベントがなくなってしまう。
……考えても仕方ないし、とりあえず帰ってから考えよう。
知りたいこともわかったし、退散しよう。
「もう結果は十分わかったことだし、後の判断はカインさんに任せよう」
「わかった。そうしよう」
お互い話し合い、帰ろうとするがーー。
「「?!」」
俺とレイブンは嫌な気配を感じる。
空中に黒い何かが浮かび上がった。
ただわかることは、その場所は魔素の濃度が濃くなっていることだけだった。
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