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「可愛がれ」
瑠衣は一瞬ドキッとしたのか目を見開いたが、恐る恐る侑のモノに手を掛け、両手で包み込むと、亀頭に舌を這わせていく。
「……っ」
娼館で初めて口淫させた時、『愛音』として接していた事もあり、半ばイラマチオ状態だったが、今は『九條瑠衣』として口淫をさせている。
丁寧に自身を舐めしゃぶっている瑠衣の頭をそっと撫でながら、肉槍に熱が集中していくのを感じていた。
「…………気持ち良すぎて……ヤバいな……っ……くっ……」
裏筋に瑠衣の舌が伝っていき、侑は身体をビクリと震わせると、彼女がカリの部分に舌を蠢かせた。
「……ぐっ…………くっ……っ」
瑠衣の舌使いで、侑の赤黒い肉塊に硬度と熱量が増していくと、彼女はそれを口に頬張り、ゆっくりと頭を前後に動かしていった。
口淫で初めて感じた気持ち良さに、侑は堪らず声を上げる。
「くっ……九條…………これ以上されたら……俺が…………ヤバい……っ」
瑠衣を自身から離させ、立ち上がらせると、侑は彼女を抱きしめ、耳朶に囁いた。
「なぁ九條…………今夜はもう一度……抱くぞ」
侑の渋い声音に、腕の中にいる瑠衣の身体が泡立っているような感触を覚える。
「…………え?」
濃茶の瞳が瞠目したまま彼を見つめ返すと、侑が珍しく穏やかな声色で問い返した。
「嫌か?」
「嫌じゃない……です。寧ろ…………」
「寧ろ…………何だ?」
瑠衣が顔を紅潮させ、言いづらそうに睫毛を伏せたまま、尻窄みに言葉を零した。
「…………響野先生に……抱いて……欲しい…………です……」
侑は鷹のような瞳を見張った後、ひとしきり小さな身体を強く抱きしめた。
先ほど彼女は、今日だけ『九條瑠衣』として抱いて欲しいと言っていた。
今も、寧ろ侑に抱いて欲しいと言っている。
そこに互いの想いがなくても、互いを求めているのは事実。
侑は避妊具を手早く装着すると、瑠衣の腰を強く抱き寄せた。