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とある国のお話

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とある国のお話

19 - 第19話 希望のための祈り Ⅶ

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2025年03月25日

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これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。




ご本人様には一切関係ございません




エセ関西弁、捏造注意




その他の注意書きはプロローグを参照ください








でははじまります


































目の前に、教会と花畑。小鳥たちがさえずり、教会の鐘が心地よく響く。そのまま、教会へと向かうと、その瞬間場面が切り替わる。

次にいたのは、昔の家。自分一人だけが、いつもは家族や召使と一緒に食事をした大きなテーブルにいる。

さらに次には、不思議な場所が現れる。知っているような気がするが、霞んでいてよく見えない。体に温かいものがあたる。大きな手でそっと握られているような。









そして、次に見たのは、見慣れた屋敷の屋根。窓から光が差し込む。今は昼間らしい。

os「ん…、うん?」

そっと起き上がる。腕と頭が包帯でぐるぐる巻き。ベッドのそばの小さな机に十字架と短刀が置いてある。

部屋を見渡すが、誰もいないようだ。


os「ふあ〜ぁ、ねむい…」

伸びをしようとしたが謎の痛みが走った。最悪だ。

os「うん…、これ、誰か呼んだほうがいいんかな、」

同じく小さな机に置いてあったベルを鳴らしてみる。

すると、廊下からバタバタという音がして、扉を勢いよく開けて誰かが入ってきた。


tnだ。



tn「お、起きたんか!良かった…!」

安堵したような表情で、そっと手を握られる。何故か、いつものマフラーをしていない。どうしたらいいかわからず、とりあえず微笑んでみた。

tn「どうする?しばらく一人でいたいか?」

os「…、水が欲しい」

tn「わかった」

os「あと、他のみんなも呼んでほしいな。ちゃんと説明することはしないと」

tn「少し待っててくれ」

そう言って彼は立ち上がり、早足で部屋を出ていった。

昨日、何があったのか、みんなに話せるように頭の中で整理してみる。ところどころパニックで記憶がめちゃくちゃだが、ちゃんと繋がるには繋がる。


放火犯…。確かに、避難街の外側は治安が悪いと前々から問題になっていた。今回はそいつらがやったのか、それとも別の勢力がやったのか…。

いずれにせよ、捕まっているなら即刻死刑だろう。


程なくして、htとgrもやってきた。

gr「ほら、ht先生座りな?」

ht「ありがとう」

htも怪我をしたようで、肩に包帯が巻かれている。腕を動かすたびに少し顔を歪める。相当痛いのだろう。

gr「うーん、まさかこんなに大事になるとは。よく無事だったな2人とも」

ht「気分はどう?」

os「特に悪ないで。迷惑かけてすまんな」

ゆっくり水を喉に通すと、冷たさとつるりとした感触がカラカラの喉によく響く。

os「あー、おいしい」

tn「良かった。さて、じゃあ、話をお願いします」

os「うん、せやね」


礼拝を済ませたあと、帰ろうとしたら見慣れない人たち、住人ではなさそうな人たちが裏の小さな道を歩いていた。怪しく思ったので後をついていくと、西地区の方へ進んで、突然、火打ち石で倉庫に火をつけた。さらに、持ってきたのであろう壺の中の油を小屋にかけ、たちまちあたり一帯は大火事に。これはマズいと思って近くにいた人たちと協力して捕まえようとしたものの、相手は強いし人数も多かった。

それからはあんまり良く覚えていなくて、多分自分は高貴な身なりであったから、人質としてなのか金目的なのかで拉致られて地区の端、誰もいないような場所まで連れてこられた。

抵抗はしたものの相手の力は強く、もう駄目だと思った時にhtの声が聞こえたような気がした。可能性にかけて、短刀と十字架を声がした方に投げると、なんと運のいいことか。htが助けに来てくれた。







os「あとは覚えてへんなぁ。多分、拉致られて運ばれてる最中に、破けた服のところを火傷したりしたんやと思う」

tn「じゃあ、俺らが捕らえたんは、その集団の一部だった、ってことか」

os「え?どゆこと?」

tn「俺らが西地区の入口へ来た時、丁度その近くの細い道で放火犯らしき人影を見つけてな。そいつらを倒したんやけど。もしかしたらosを拉致る人たちと、逃げ道を確保する人たちに別れてたのかもしれん」

os「なるほどねぇ…。てか、俺が最初っから放火のこと屋敷に伝えてれば、こんなことには…、やっぱりまだ、未熟やなぁ…」

ht「でも生きてるんだから。それだけで、十分だよ」

os「あは、htは、優しいなぁ」

ht「ん、ありがと」

gr「さて、まあ大方事情は理解できたな。放火犯はお前を拉致ってた奴らはhtが切り刻んだし、俺らが対応した奴らは今は獄の中だ。ここの最高指導者であるosと、騎士たちの判断に処刑は委ねるとの市民の意向だ」

os「はえー、じゃあ僕からは市中引き回しからの死罪を提案しとくめぅ〜♪ あ、首謀者には拷問も追加で」

tn「えっぐ」

gr「ヤバいな」

os「こんなことしたんやから妥当やろ」

gr「まあ、騎士たちが来たら、死罪にしたい旨を伝えたまえ」

os「うん、何から何までありがとうな」

tn「いやいや、居候させてもらってる身やし、当然よ」

しばらく談笑の声が部屋に満ちる。ふざけた話から、都市伝説のような不思議な話、それから、色々な世界の話。

怪我をしたことも、昨日の火の恐ろしさも忘れて語り合う。こんなに話すのって楽しいんやな。

これまで満たされなかったものが、少しづつ、別のものに置き換えられながら埋まってゆく。自分が変わっていくのをこんなにも実感できることがあるなんて思ってなかった。


grたちに出会ったから。きっと僕は変われたんだ。





過去を学んで、未来を考えて、現在を生きる。なんて大変なことだろう。時間は水のように動き、呑み込み、暴れ、安らぎを与える。時間が動くなら、僕たちも動かなければ、そのまま置き去りにされて独りになる。だから、人は変わる。その時々の水の形に、動きに合わせて。でも、変わるのは簡単じゃないから、誰かを頼り、助け合い守り合い、ギリギリでいつもやり過ごす。そしたらまた、次の流れがやってくる。




動きすぎて、疲れて、人を思いやることすらできなくなった心を休ませる。そうすれば、また、ほら、あたたかい心を持って動けるよ。何事にも休みは必須だもの。





それが、祈るということ?まだ、わからないや。





十字架を手に取り、そっと首にかけ握る。

目を瞑れば、いつの間にか心は凪いでいる。

そして、また目を開く。

美しい庭の木々と光、みんなの笑顔。

僕は、幸せなんだな。











































――――――――――――――――――――――――――――――

こんにちは、てってれーです。

htさん復活予想外すぎて死んだんですけど。久しぶりにあの声を聞けてとても嬉しかったです。

去年はいろいろありましたが、メンバーの皆様がそれぞれ自分で選んだ道を進んでいけるのならどんな形であれ私は嬉しいです。

本当はギャグが好きなのに物語の設定が設定だからシリアスになっている…。ギャグパートも欲しいですね。どうしたらいいですかね…。

というわけで、さようなら〜







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