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チチチ……チュン……チュン……チュン
博麗霊夢「おはよー。あら？もう起きてたの？早起きなのね？」
零音「あ、えとはい。施設ではこの時間に起こされていたので…」
博麗霊夢「…そうなのね」
零音「あの、俺は何を手伝ったらいいですか？」
博麗霊夢「ああ、そうね。じゃあ境内の落ち葉を集めてくれるかしら？」
零音「はい。分かりました。｣
博麗霊夢「はい。出来たわ。食べて。」
零音「ありがとうございます。」
（落ち葉を集めていたのはこれが理由だったのか…）
博麗霊夢「まだ零は目覚めないの？」
零音「はい…。相当なストレスだったらしくて…。」
博麗霊夢「…そう。まぁ、あんな事があってたんなら仕方の無いことよね…あんなに小さい子には耐え難い苦痛だったはずよ…。」
零音「…。」
博麗霊夢「さて、と！私はこれから早苗のところに行ってくるわ。あなたも来る？変なやつだけど根はいい奴よ？」
零音「はい。行きたいです。」
博麗霊夢「ん！じゃあ行くわよ。準備して。」
零音「はい！」
東風谷早苗「わー！この子ですね！今噂になっている外来人というのは！」
博麗霊夢「ええ。そうよ。」
零音「あ、あの…初めまして。」
東風谷早苗「はい！初めましてです！」
洩矢諏訪子「早苗居るか〜？って嗚呼、来客中か。」
東風谷早苗「諏訪子様〜!!!おはようございます♪」
洩矢諏訪子「ん。嗚呼。この子が件の子か。」
東風谷早苗「はい！」
洩矢諏訪子「まあ。何だ。せっかく来たんだしゆっくりしてけよ？」
零音「ありがとうございます♪」
洩矢諏訪子「…そうか。そんなことがあったんだな。辛いな…お前も。妹も。」
零音「はい…。」
洩矢諏訪子「私の方でも調査をしておく。この洩矢諏訪子様がいる前で悪人に悪行なんてさせる訳には行かないからな。」
零音「ありがとうございます、」
博麗霊夢「ありがとうね。諏訪子。」
洩矢諏訪子「なあに。良いってことさ！」
博麗霊夢「どうだったかしら？悪い奴らではなかったでしょ？」
零音「はい。皆さんいい人たちでした。」
博麗霊夢「そう。なら良かったわ。とりあえず今日はもう帰りましょう。」
零音「はい。」
ー研究所内にてー
研究所の女「居たか？」
研究所の女B「居ないよー。」
研究者の女「まあいい。コイツだけでも捕まえられたことが収穫だ。」
陸斗「……。」
研究者の女「ほら。さっさと歩け。お前には吐いてもらうことが沢山あるからなぁ？」
陸斗「……。」
研究者の女「暫くそこに入ってろ。」
陸斗「…」
研究者の女「意地でも口を割らないつもりらしいな？まあいい。何れアイツらの場所もわかるだろうからな。ふふふ……。此処から逃げ出したことを後悔させてやるのさ。」
陸斗（行った……か…。
…零音。上手くやれてるか？まあ…頭のいいアイツのことだ…きっと大丈夫だよな……）
零音「………。」
俺は,眠りに付けなくてぼーっと空を見ていた。
博麗霊夢「眠れないの？」
零音「あ…霊夢さん…すみません。起こしてしまいましたか…？」
博麗霊夢「ううん、違うわ。私もちょうど空を見たかったのよ。」
零音「そうなんですね」
博麗霊夢「ねえ。零音。」
零音「はい？」
博麗霊夢「施設の子達が心配？」
零音「…はい。」
博麗霊夢「そうよね…。でもきっと大丈夫よ。ゆかりにしても,紅魔館の面々にしても頼りがいのある奴らばかりだから。だから。ね？あなたがそんなに心配することは無いと思うわ。それに私だっている。だから大丈夫よ。安心して眠りにつくといいわ。」
零音「…ありがとうございます。霊夢さん。」
博麗霊夢「ん。私はもう少しだけ星を眺めてから寝るわ。先に眠りについてていいわよ。」
零音「はい。ではお先に失礼します。おやすみなさい。」
パタパタパタパタパタパタ…。
博麗霊夢（きっと……大丈夫よね？ううん、大丈夫に決まってるわ。それに私が不安がっててどうするのよ。あの子たちを守るって決めたんだから最後までやり通すべきよ。）
研究者の女「早く来い。」
陸斗「…。」
研究者の女「そこに入れ。」
陸斗「はい。」
陸斗「……！？」
研究者の女「はは。びっくりした顔をしてるな。この部屋はな。お前たちモルモットを ゛改造 ゛ するための部屋なんだよ。」
陸斗「…。」
研究者の女「馬鹿だよな。お前らも。大人しく待ってりゃ,まだ家族ごっこをさせてあげてたんだけどなw」
陸斗「家族ごっこなんかじゃない…ほんとの家族だ。」
研究者の女「はは。まあいい。そんな戯言を言えるのも今のうちだけさ。おい。早くスイッチを押せ。」
研究者の女B「はいはーい。ポチッとな☆」
陸斗「う……あぁ……う……あ……うぁぁぁぁぁあ……。」
研究者の女「…成功したな？よし。コイツを例の場所へと連れていけ。」
研究者の女B「はーい。」
研究者の女「いつまでその家族ごっことやらが持つのか。見させてもらおうじゃないか。せいぜい頑張れよ？モルモット達？」
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