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雨音side

目の前に亡くなったお父さんとお母さんが

居たら私はどうするんだろう。

そんなことを考える前に

私は手を伸ばして抱きつこうとしていた。

だが、あと1cmで届きそうだという時に

誰かにまた腕を引っ張られた。

振り返ると夢で見たあの男の子。

『離して』

たった4文字の言葉を言おうとした時、

ジジッという音と共に情景が切り替わった。

周りを見るとそこは知らない場所。

でも皐月神社は健在していた。

私が周りをキョロキョロと見回していると

後ろから

「ごめん」

という掠れた声が聞こえた。

「何か、迷惑になったてたら、ごめん」

と俯いたまま、またもや謝る。


その時、

「お姉ちゃん、お兄ちゃん!」

と幼い “ あの子 ” の声が聞こえた。

私は声が聞こえた方を向くと、

「明日、この神社の地下に集合ね!」

と言って消え去った。

君と私と空自体と

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