油が弾ける軽快な音と、ふわっと広がる香ばしい匂い。キッチンの中で、向井はフライパンを振りながら、小さく鼻歌を歌っていた。
そこへ、少し寝ぼけた様子の渡辺がゆっくりと近づく。寝起きのままのボサっとした髪、半分閉じた瞳。
──ギュっ
🧡「お、おはよ…って、わっ 」
💙「……ん、おはよ」
突然の後ろからの抱きつきに、向井は少しだけ驚いたけど、たまに甘えてくれる渡辺に嬉しくなり、少し照れながら微笑んだ。
🧡「眠そうやね」
💙「ん……お前のせい」
ぼそっと呟いた渡辺の声は、どこか不満げで、それでいて少し掠れていた。
向井はピクリと口角を上げる。
🧡「俺のせい?でも、誘ったんはしょっぴーやで?」
💙「……っ、知らない」
渡辺は顔を埋めるようにして、向井の背中にぎゅっと抱きつく。その仕草があまりに可愛くて、向井はクスっと笑った。
🧡「え〜、でも気持ちよかったやろ?」
💙「……もうしゃべらない」
小さく頬を染めながら、渡辺は向井にしがみついたまま動かない。その様子が可愛すぎて、向井は思わず渡辺の腰に手を回した。
💙「わ、ちょっ……!」
驚く間もなく、渡辺の体はふわりと浮き、気づけばキッチンの台の上。目を瞬かせる渡辺の顔を、向井は間近で見つめる。
🧡「びっくりした?笑」
ふと笑う向井の顔が近いてきて、唇が重なる。
柔らかくて、温かい、優しいキス。けれど、それだけじゃ終わらない。
💙「ん……っ」
次第に深いキスへと変わり、くすぐるように動く。
💙「……料理、焦げる」
掠れた声で渡辺が言うと、向井は「やば」と笑って名残惜しそうに唇を離した。
💙「……続きは、あとで」
そう言って、顔を真っ赤にして逃げた。
🧡「……っ、しょっぴーそれは反則やぁ」
今日も平和な朝が迎えられそうです──。
コメント
9件
よいよい🧡💙キュンとしたので、フォローさせていただきます🤩
平和な朝だ・い・じ!なべこじもいいねぇ。