この作品はいかがでしたか?
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外は桜だらけの良い春であった…桜の花びらが道端に落ちていて暖かいか寒いかなんともない風が染み込み春を感じた。
「今日はいい天気だな」と、青白い空に2割程度埋めていた白い雲を見上げながらそう言った 快晴とまではいかないなんともない晴れなのをじっくりと見て先へと進んでいると…
「おーいよもちゃーん!!」と聞き覚えのある声がした。
向かってきたのはオレンジ髪の「冬月 蜜柑」という私の幼馴染であった。彼女はみかん屋を経営しており、今では一躍有名な店舗だとか…
よく高校生になって店なんか開かれるものだと私は彼女のことをめちゃくちゃ感心している。
そして今日は帰りに彼女の店に寄るつもりだ…フフ、楽しみが増えたことがなによりうれしかった。
「最近の売り上げはどう?」私は彼女にみかん屋の情報を聞くと…彼女は
「めちゃくちゃ良いよ〜これもよもちゃんの新作メニュー案の『プリンとみかんの2色和え』がめちゃくちゃ評判良くて最近良いよ〜!」
「プリンとみかんの2色和え」は私が最近考えて、提案した料理名だ。自身はなかったがお気に召したようでとてもよかった…
「そんなに評判良かったんですか…今日行こうかな…」と、私は言うと彼女は「来て来てー!」と、にっこり笑顔でそう言った。
そして長い通路を蜜柑と共に世間話をしながら歩いていた。
会話の内容は私と蜜柑の妹のことだったり、みかん屋の従業員のことだったり色々であった。
「んーとよもちゃんってさー受験って何ランク受かりなのー?私はAランク受かりなんだけど」彼女は受験について聞いてきた。
「ん…あぁ、Sランクですよ自慢じゃないですが…」
私が今行ってる高校はランク制の選抜で「C〜S」までのランクがありSランクはとても高レベルで上位5人しか入れない部類なのだ…
「さすがよもちゃん、やっぱり頭いいね〜私には敵わないよ…アハハ…」と言う、彼女の『Aランク』も凄いものだ。
今回の受験は2000人程受けて100位以上はAランクとなっているため彼女もみかん屋をしながらでも勉強はしっかりしている…
よく掛け持ちで勉強できるなぁ…と私は彼女の事をめちゃくちゃ感心している。
まぁランクが高くても「3年中お店の20%永久割引券」というものがついてたり
「3年中電車切手無料証」とかが付いてくるだけで私は電車などあまり使った事がないからそんなに対しているものでもなかったが…
「よもちゃんよもちゃん、来週の土、日曜日さぁ、定休日だし柚梨と一緒にどっか行かない〜?」
突然の誘いにびっくりしたがまぁ予定はないから「えぇ、いいですよ…蓬花も連れてきていいですか?」と言うと
「大丈夫大丈夫〜あー楽しみだなぁー!」
私の青春というものはまだ始まったばっかりであった。
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