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「美優〜ここちゃん、もう一緒に出かけられるかなぁ?」
「この前、お宮参りもしたし、1ヶ月健診も終わったから大丈夫だけど……あまり人の大勢居るところは……」
「あ〜そうだよね〜」
「どうして?」
「この前、健診の結果が帰って来て、視力が随分落ちてきたから、初めてメガネを作ろうかと思って……」
「え〜そうなんだ」
「うん、コンタクトは処方箋が要るでしょう?
だから、その前にちょっと見えにくい時用に欲しいなぁ〜と思って……」
「うん、作った方がイイね」
「ついでに買い物とかあるなら、一緒に行って選んで欲しいなぁ〜と思って……」
「うん、イイけど、混む所はイヤだな」
「混雑してたら、諦めるけど……」
「え! 諦めなくても、イイよ。もし混雑してたら車で待ってるから……じゃないと何しに行くのよ。早く作らないと……必要な物だし……」
「そう?」
「うん、じゃあ行こう」
「うん」
案の定、ショッピングモールは混雑していた。
でも、メガネ屋さんは、わりと空いていた。
ベビーカーに寝かせて押して行ったから、
よく寝てくれるここちゃん。
「良かったね、今ならゆっくり選べるね」
「うん、良かった。どれにしようかなぁ?」
店員さんに聞きながら……
「コレはどう?」
1番人気で無難な黒縁のメガネ
「うわ〜雰囲気変わってイイね」
ホントは、『すっごくカッコイイ♡』って言いたかったけど、店員さんが居るし……
もう少し、細めの四角いのを……
「これは?」
「う〜ん、ちょっと意地悪なドS上司みたい」
「プッ、例え方……」
「じゃコレは?」
少し丸い大きめの黒縁レンズ
「あ〜なんかアラレちゃんみたい」
「|縁《ふち》の色、変えようか?」
銀縁
「怖いよ」
黄色
「お笑いか」
ブルー
「ないない」
「やっぱり無難な黒だな、カーブがコレかコレ、どっちかかなぁ?」
「やっぱり1番最初に掛けたタイプが1番イイと思うけど……」
『1番カッコイイ♡』
「そう?」
「うん」
『萌える〜メガネ男子♡』
「私も欲しくなってきた」
買うつもりもなく、掛けてみた
「うわ〜美優、似合う〜♡」
「そう?」
「うん、買ったら?」
「そういえば私、最近、視力測ってないなぁ」
「ご一緒に測りましょうか?」
「あ、じゃあお願いします」
測定してもらったら、美優も視力ダウン
メガネが必要なレベル
「危なかったなぁ〜」
「うん、車の運転がね〜最近、運転してないけど……」
「うん、一緒に作ろう!」
「うん。どれにしようかなぁ?」
洋平とお揃いの黒縁
「コレは?」
「うん、似合ってる♡」
「じゃ、コレは?」
「あ〜インテリみたいで、こっちもイイなぁ♡」
「じゃコレは?」
「コレもイイなぁ、美優メガネ似合うなぁ♡」
「そう?う〜ん、私も洋平と同じ無難なのにしようかなぁ〜」
「じゃあ、どっちのか分からなくなるから、俺のは、メガネの《《つる》》の内側に模様が入ってるのにするよ」
「え? イイの?」
「うん、置いた時、他の人のとも間違わないように……
自分でも分かり易いし、美優は、家で使うことが多いでしょう?」
「うん、ありがとう」
『優しい♡』
と、いうわけで、2人でお揃いの黒縁メガネを人生初めて作りました。
「ここちゃん、よく寝てくれてて良かったね」
「うん、良かった〜あ、ちょうど起きた!
ちょっと、ここちゃんのオムツ替える」
オムツ交換専用ルームだから、洋平も一緒に入る。
「うん。オッパイは?」
「まだ、大丈夫だと思うから、急いで買い物して
帰ろう。授乳ケープ持って来たし、帰りの車でもイイよ」
急いで食材を購入して帰路へ
「やっぱり、出かけると荷物も多いし大変よね〜」
「そうだね。でも、一緒にメガネ買えたし、良かった」
「うん、洋平そのメガネ、すっごく似合ってるよ♡」
「え、ホントに?」
「うん、スタッフさんが居たから言えなかった」
「う〜ん、美優ちゃ〜ん♡美優も似合うよ」
お互い掛けてみる。
「うん、イイね〜♡メガネ男子素敵♡
どうする?洋平また、モテたら……」
「もう、結婚したしモテないよ」
「そうかなぁ? それでも〜って言い寄られたら?」
「ちゃんと言うよ、愛する妻と娘が居ますって……」
「ふふ」
「美優こそ、声かけられたらどうする?」
「え? 子連れで?」
「たまたま、お母さんに、ここちゃん預けてとか……」
「えーどうしようかなぁ?」
「美優〜」
「冗談よ。あるわけないわよ。でも、もしそう言われたら、素敵な旦那様と可愛い娘が居ますって言うよ」
「美優〜♡」
抱きしめる
「ここちゃん寝た?」
「うん、寝てる」
久しぶりに熱〜いキス♡
「ふふ、何?メガネ男子に惚れ直した?」
「うん♡」
「えー? そうなの? 嬉しい〜」
──あれ?ホントに今日は、抵抗しないなぁ
イイのかなぁ?
「2人目作る?」
「ダメよ! まだ、早い」
「そっかあ〜美優〜♡」
優しいキス
「フェッ、フェッ」
「あ、起きた!」
「ウッソ〜ン!」
「ふふ、おっぱい足りなかったかなぁ?
洋平ごめんね、チュッ」
「ハア〜虚しい……また、ライバルに取られた!
強敵だなぁ〜」