テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#🩷受け
みむら
674
Nao
36
みむら
1,315
オレは結婚の約束なんて、全く覚えがない
本当に
昔家が隣同士でオレの兄弟と一緒に、遊んでたって事は覚えている。
その頃のラウは小さくって、先に走る俺たちを、泣きながら必死で追いかけて来てたっけ
いつも鬼ごっこで鬼になると、誰も捕まえられなくてオレちは、3人いるのに一切ラウに手加減なんてしなかった。
宥めていたのはオレの母親
ラウばっかりズルいそう思った。
それじゃなくてもオレは
泣いても宥めてくれる事なんてなかったのに
羨ましかった。
憎かった。
そんなオレとラウが将来結婚の約束をするなんて、やっぱり考えられなくて、勘違いじゃないかと疑った。
そして
「学園に支払う授業料全部肩代わりしてあげる。」
ついさっきラウの言った言葉が浮かび上がった。
同じ親戚同士が経営している、学園だから知っていたのかオレが授業料の事情まで把握して
オレはラウの顔を睨み付けた。
あの頃の泣き虫だったラウではなく、自信に満ちた表情でずっとオレに微笑みかける。
まるで愛おしいものを見るように
でもオレが抱いていたのは、
それとは全く真逆な感情だった。
「ラウ、その提案には答えられない。オレはお前と結婚なんて無理だよ」
「いいよ。今はそうかもしれないけど、でもね最後にはボクに泣いてすがり付くしかないんだから」
頬に手を添えられたかと思った時には、
オレの頬にキスをした後だった。
結局、あの記事について問い詰める事は出来たが、期待していた言葉は聞けなかった。
逆に婚約だけでなくて、結婚だなんて
相手はラウって
オレの将来を勝手に決めるなんて
「冗談じゃねーよ」
怒りが声に出てしまい、一緒にいた目黒くんが肩をビクッとさせた。
「ごめんな…いざこざに巻き込んでごめん」
目黒くんは顔を横に振った。
当事者に会ったというのに、何も解決出来なくて噂が次第に沈下するものだと思っていたが、尾びれが付いて現在も進行、悪化傾向だった。
助言が欲しかった。
会長だったら
今の状況を打破出来るのでは
何度目かになる生徒会室
ノックをしても、返事はなく聞き耳を立てるが、
気配も感じない
今日もいなかった。
次の日もその次の日もいない
「会いたいのに」
オレと会長の距離は広がっていった。
その時にはオレはもう会長で頭がいっぱいで、おかしくなりそうだった。
2年の消失付近で、時には抵当に捕まえた生徒に聞いて、会長のクラスに行った事もある。
しかしその時に限って会長はいない。
同じクラスの生徒に聞いたが最近は授業すら出席していない事が多いらしい。
あの会長が授業をサボるなんて、天地がひっくり返ってもあり得ないんじゃないかと、最初は耳を疑った。
頼れる先はもうあそこしかない
多数の視線に耐えながらゆっくりと向かった。
コメント
1件
あー、もうこの回しんどかった…。 幼い頃のラウへの妬みとか憎しみが、今の拒絶に繋がってるの重すぎる。泣きながら追いかけてた泣き虫と、自信満々で頬にキスしてくる今のラウ、ギャップやばいし、主人公の感情がぐちゃぐちゃになるの分かりすぎる。 で、肝心の会長はいないし、「会いたいのに」ってなるの、めっちゃ切ないわ…頼りたい人がいない時のあの焦燥感、リアルに描かれてて刺さった。次、どうなるんだろ。