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30 - 結婚するふたり 🖤💙

♥

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2025年03月28日

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目黒蓮と渡辺翔太の結婚が発表された。



芸能人の、しかも今をときめくスーパーアイドル同士の結婚、そして何かと話題の同性婚とあって、新聞や週刊誌、テレビ、ネットとありとあらゆる媒体が彼らの結婚を報道した。


自分たちできちんと手紙に起こした文章はもちろん冒頭に紹介されたが、それよりも報道側は、彼らのなれそめや交際期間など、憶測や勝手な物語作りに躍起になっていた。概ね好意的な内容だったし、こじつけも多かったが、抗議するほどではないので目黒も渡辺も静観している。


それよりも、式場をどうするか、招待客をどうするか、そもそも式を挙げるのか、日本ではまだ認められていない結婚の形を何をもって証しとするのか、そんな身近な問題に二人は追われていた。


二人とも忙しく、中々まとまった時間は取れない。メンバーは全員集めたいが、そうすると会社の役員やお世話になってる人たちの都合がつかない。ましてや新婚旅行なんて夢のまた夢の話だ。


目黒が入籍と世間への公表を急いだことで、色々な歪みが生まれていた。


先輩であり、年上でもある渡辺は、押し切られた形で次々に決まる事態に、内心ついていけていなかった。近頃は会うたびに少し揉める。



………それでも時間は過ぎていく。



💛「翔太、順調?」


💙「これが順調に見えるかよ。照たちにも迷惑かけて悪い」


💛「何せ急だったからな」


💙「まったく…。目黒も強引だし」



そうため息を吐く渡辺が、口では辛口でもどこか幸せそうな雰囲気に見えて、岩本は安堵した。



グループとしては、4月のスタジアム公演が大好評のうちに幕を閉じ、渡辺も出演しているドラマが終幕へ向けてだいぶ落ち着いてきた頃。


しかし、夏には目黒の方が忙しくなる。


別に二人は今後どうなることもないのだから、もう少し計画的に時期を見てもよかったのではないかと岩本は感じていた。


目黒と渡辺は付き合いだして日が浅いわけではない。メンバー公認の、そして今や事務所内でも知られた仲の良いカップルだった。二人とも付き合う上では真剣で、一途に見え、同性カップルながら業界では憧れの二人だったのだ。



💙「ラウールのことがあるからさ、俺もあんまり強く言えなくって…」


💛「そうだな」



グループ最年少のラウールは、活動を世界に広げることに最も意欲的だった。


個人でも何度も海外へ出掛ける。仕事でも、プライベートでも。その割合も仕事の方が多くなった今、勢いのある状況で学べることは全て学んでおきたい。



若い情熱に引っ張られる形で、Snow Man全体も新たな局面を迎えようとしていた。


ラウールは直近で長期の渡欧が決まっている。


その前にめめたちの結婚する姿が見たい、とラウールから目黒に頼んだのだ。

ラウールも、海外の男性モデルとオフレコで交際している。グループの兄貴分として、目黒が断るわけにはいかなかった。





夜。


二週間ぶりの逢瀬。

目黒の家に、ラウールと渡辺が3人で集まった。目黒の大好きな海鮮を通販で頼んで、結婚の前祝いだ。



🤍「結婚おめでとう、めめ、しょっぴー」


🖤「ありがとう、ラウール」


💙「ありがとう」



シャンパンで乾杯し、新鮮な海鮮を目黒とラウールが手分けして豪華な料理に仕上げていた。

まずは刺身、焼き物、そして、揚げ物と続く。最後は魚介たっぷりの海鮮丼。



💙「涼太とかいたら、ブイヤベースとか作りそう」


🖤「確かに」


🤍「俺は逆に今、和食にハマってんの」


🖤「わかる。結局俺らは日本人だもんな」



和やかに時が過ぎていく。

宴は大いに盛り上がり、ラウールはほろ酔いで帰って行った。



🤍「二人を見てたら、俺も彼氏に会いたくなっちゃった」



家に帰って国際電話をするという。

笑顔でラウールを送り出した。






🖤「しょっぴー、色々と急かしてごめんね?」


💙「ううん。あいつのためにだろ」


🖤「それはもちろんきっかけにはなったけど。前々からずっと考えていたことだから。俺、しょっぴーと生涯一緒にいたいんだ」



目黒は長いまつ毛を伏せて、言った。



🖤「みんなにもちゃんと認知されて、祝福されたい」


💙「色々言われるぞ」


🖤「俺が守るから」


💙「バカ。俺の方が先輩」


🖤「でも抱くのは俺」



目黒の膝の上で、渡辺は向かい合う目黒に口付けした。


いいよ、の合図。



酒に酔ったのか、目黒の言葉に酔ったのか、渡辺の頬は朱に染まっている。


目黒はゆっくりと渡辺を押し倒した。



病める時も健やかなる時も二人がいつまでも末長く愛し合えますように。



目黒蓮と渡辺翔太の夜はこれからも幾年にもわたって新しい朝を迎える。







すの短編集その1おわり。



また、次のすの短編集でお会いしましょう(^o^)

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