「おはよう、藤堂君。え?俺の話が聞きたい?しょうがない奴だ、仕方ない……。お前にだけ、お前にだけ教えてやろう!俺と紺野ちゃんは身も心も結ばれたぞ!羨ましいだろ!」
いつもの事だが、俺が一言も発することなく進む会話にイラッとしながらキーボードを叩く。
大の大人がそんなことで浮かれて、仕事中の後輩に自慢するとか、今どき男子高校生でもしねーよと心の中でボヤキながら目の前の仕事を片付けていく。
「そこでだな、お前には言っておかなければならない事がある。これで、紺野ちゃんは正式に俺の彼女だ。だから、もう……紺野ちゃんのことは諦めてほしいッ!!」
「は?」
「あの美貌だ。お前が惚れてしまうのはしょうがないこと。でも、もう勝負はついている。だから、紺野ちゃんのことは、忘れてくれ」
まるで取引先に謝罪するみたいに、桐山さんは頭を下げた。
何がどうなったら、俺が紺野亜依に惚れてるなんて考えにな*********************
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