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私はドキッとした確かに

私には財産がある



資産家でもあった母が、雄二と私に実家の資産の相続の遺言状を残してくれていた、しかし私は食い下がった




「徹さんはお金を目当てに結婚するような人じゃないわ !」


私は憤然して言った



「ならどうしてお前と結婚すると言ってるんだ」と


父は疑わしげに言った




「ハッキリ言おう・・・スミレ・・・世の女性達と比べて、お前自身にはあまり価値がない、それはお前自身もよくわかっているだろう。私が養ってやらなければどうやって生きていくのかね、片山徹は文無しだ」



「いくらかは持っているはずよ!」




「いや・・・ビタ一文持っていない・・・いくら美鈴と遠い親戚だと言っても、私はあの男を調査したんだよ、去年2つの法律事務所を転職している。そのどれも、二、三カ月やっては放り出している。自分の食費ぐらいは稼ぐかもしれん、しかし、それ以上の者ではない。あのタイプの若者が、洋服屋、 帽子屋、酒屋の支払いにどれだけ金を使うかお前にはわかるかね?」


父はため息をついた



「スミレ・・・結婚したらあの男が借金を払えない場合、その支払い義務はいったい誰がその責任を負わないといけないだろう?そしてお前も払えないとなると、お前の他にまだ15歳の子供を持ち、妻も養わなくてはならないお前の父親かね?」


「そんなの彼に自分で払わせるわ!彼だって私と結婚したら、真面目に働くつもりでいるんでしょうよ!勝手に決めつけるなんてひどいわ!」




今や私の不服の気持が反抗にまで燃え上がろうとしていた



「さぁさぁ・・・もう二人供寝る時間ですよ・・・口論はそれぐらいにして・・・もう夜も遅いわ」



美鈴が怒鳴り合っている二人の部屋に入って来た、美鈴が徹と結婚したい私に味方してくれたのは意外だった。昨日までの敵がにわかに味方になって戦ってくれたのは奇妙な感じだった。



美鈴はよっぽど私と徹を結婚させたかったのだろうか、扱いにくい継子を家から追い出すのが目的だったのかもしれない




どういう手を使ったのかは知らないが、父の心を動かして変えさせたのは美鈴だった事はほぼ間違いない。父は徹が私と結婚して真面目に働くなら文句は無いと渋々承諾した

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