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昔昔、と言っても江戸明けの明治ぐらいにこの地域を仕切る鐘有家がいて地域を守るためと人々の願いを叶えるため行動をし続け何時しか地域の御所みたいになったんだ。 そして大正の中頃にある3人の兄弟が産まれたんだ。その3人の長男「阿叉」がそれまたやばい人で人々に暴力や度を超える嫌がらせをして人々を困らせてたんだよね。 そんな中当時鐘有家の当主鐘有正門様が三人兄弟の末っ子「咲叉」と婚約する事になったんだ。その咲叉は長男と違ってとっても優しく可愛い子だったそう。でも、正門様と婚約する事は出来なかったんだ。理由?理由は……
『阿叉が咲叉を殺したから』
何故咲叉を殺したのかは分かっていない。弟なのに自分より上の立場に行くことに嫉妬したか、一説によれば咲叉の事を溺愛してたらしく自分の物にしたいから殺したか………その後正門は阿叉を捕らえ、殺したんだ。そして阿叉が今までにした罪を償う為と阿叉が生まれ変わってまた暴れないように封じ込めたんだ。
「以上がこの地域の昔話」「ふむ………」
普通に短編漫画に有りそうな話だった。しかし、聞いた所では阿叉は相当やばい人だな。自分の妹 を殺すなんて……
「これを昔からよく聴いてるんだぜ?ちょっとあきてくるんだよな」
「そんな事言わない。自分が産まれた地域なんだからこう言う事も知らないと」
「……阿叉って封じ込められたんだろ?どっか祠でもあんのか?」「ん?あぁそれね」「この神社の奥に倉庫みたいな所があるんだけどそこに封じ込められてるんだ」
ちょっと外出て見ようかと清鈴は言って神社から出た。それに続くように西園寺と俺はでて清鈴がいる所へと向かった。
あれから3日後、宿題を殆ど終わらせながら待ってみると短く感じた。此処の昔話なんてばあちゃんや叔父さんが知ってると思うが聞かずずっと今日を待っていた。
「あれ、あれが倉庫」「むむむ………」 よく見ると森の中に小屋みたいなのがあった。此処から見たら小さく感じる
ーチリーンー
「ん?」「?……」「…ん?どうした」
「なんか…鈴の音しなかった?」
「鈴の音?俺には聞こえなかったが…麻村は?」「聴こえた。ちっさかったが…」
えぇ〜?まじ?と言いながら周りをキョロキョロする西園寺。何処から鈴の音がなったのだろう?俺も周りをみる
「おやおや?」「何やら見ない顔がいますねぇー」「これが噂の子かな?」「っ!?」
驚いて後ろを振り向くと女子2人がいた。どちらとも似ており違うとしたら髪の質位だろう、1人は直毛でもう1人は少しくせっ毛の子だ。
「おっよぉ春奈と秋奈」「やっほ〜」
「噂の子?」「麻村さんの…」「あぁ」
「麻村であってる。知り合いなのか?」「あぁ同学年で双子の奴。こっちが姉の春奈でこっちが妹の秋奈」「ふむ……」
よろしくねーとシンクロで言った。全員キャラが濃い気がする……「あっそうだ」 「さっき人とか鈴の音きいた?」
「鈴の音」2人は顔を合わせ知らなーいと言った。すげぇなこの双子息ぴったりだ「それより何か遊ばね?鬼ごとか」「いっつも鬼ごじゃん」「じゃあ氷鬼?」
それも鬼ご〜!と言って春奈は西園寺を追いかけた。秋奈は追いかけ無いがゆったり2人を見ていた。
「鈴の音…」「…そんなに気になるのか?」「いや……うん。そう、僕達は聞こえたのに蓮が聞こえなかったのが…蓮って耳いい方だからきこえたはず……」ぶつぶつ…… 「ねぇ麻村君 」「?なんだ」
「霊感ってある方?」「…霊感………」
それを聞いて思い出す光景は…
「…有るっちゃある」「そう…」「なんの話してるの?」秋奈が話にはいる
「ん?別に何もないよ」「そう?」
「ただいま」
「おかえり。随分と遊んだね、服少し汚れ着いてるよ」「まっまじか……」
ふふっと柊斗は笑う。そして大胆と包丁をだし魚を捌いていく。多分鯛だろう。手馴れた作業でどんどん捌いていくのを麻村は輝いた目でみる
「ん?」「…あっ」
「ふふ、捌いてみる?鯛は慣れたらいけるから教えるよ?」「あ…はい」
スー…サクッ……と音だけだったら良い感じかもしれないが柊斗と比べるとボロボロで鯛に申し訳なく感じる
「……………(、._. )、」
「ふふふッ最初にしては上出来だよ。誰かに教えて貰ったの?姉さん?」
何か懐かしい目で麻村を見る答えようと口を開くが…「ただいまぁ」
「あらまさちゃん帰ってきたのねぇ」
「おかえり〜母さん」「おかえり」
お婆さんが帰ってきた事で答えれなかった。麻村は母に教えて貰ったこともないしまず母が魚を捌けるなんて知らなかった。ちゃんと俺は母さんを見てたのか?と疑問に思う…
ガサゴソ…カザゴソ
「ん?お婆さん何探してるんだ?」
「あぁまさちゃん。ふふっ懐かしい物を探してるだけよ」
そう言って茶色の袋を取り出した。それは漫画3巻は入ってそうな分厚さでありそこからお婆さんは中にあるものを取り出した
「まさちゃんが来るって聴いてね、見せて上げようって思ったのよ。ほらこれ」
「……あぁ」
それは古い写真だった。写真の中に写って居るのは柊斗と母、元い麻村桃だった。特徴的な3つの下まつげがある事で分かった。柊斗は2つの下まつげがある
「桃ちゃんはねぇ不器用で活発な子だったけど誰よりも優しかったのよぉ」
「…知らなかった」
「そうねぇ…桃ちゃんはお母さんしか見せてなかったのかもねぇ…私だってそう。私も桃ちゃんと柊ちゃんにはお母さんになってるわよ。それは大切な家族であって守りたい人だったからねぇ」
お婆さんは少し寂しそうな顔で笑う。
「ほらもう9時だから寝ないと。睡眠不足は何よりの敵なのだからねぇ」
「あぁおやすみ」
…俺は本当に母さんの事を知っていたのだろうか。俺は…… 母さんを見ていたのか?