こんにちは
あ、余裕でひとしにます
1日目 昼
『洋館』に集まったのは、15人。
日本、中国、韓国、北朝鮮、ロシア、ベラルーシ、エストニア、フィンランド、ドイツ、イギリス、イタリア、フランス、アメリカ、カナダ、パラオだ。
独「…とりあえず、この館の間取り図、を作りましょうか…」
そうして、一同は館を探索する。
英「…さてと、こんなもんでしょうか。 」
できた館内図を見下ろす。
地上1階
地上2階
地下1階
それぞれの部屋の内装
英「…1部、入れなかったり、目的不明の部屋がありましたが…」
米「まぁ、わかる範囲だとこんな感じだな!」
仏「あと、他の人の部屋に入れなかったね。」
玄関前のホールに集まり、全員で話す。
『ぴッ…が、ザザ….』
不快な機械音が鳴る。
全「…?!」
『やァ、みナ様。館ノ探索ハ終ワッた頃デしょオカ?』
神経を逆撫でしてくるような、煽るような声が聞く。
芬蘭「ッ、….何故、こんな場所に連れてきた?」
フィンランドも、煽るかのように返す。
『皆サンの、苦しム顔ガ見たイカらデす。』
さも当たり前、とでも言うように、声が答える。
白露「はっ、狂ってんじゃん」
『ァハは、じャアね。』
ぷつっ、と、音が切れる。
加「…逃げやがった」
帛「..と、とりあえず、会議、しよっか!」
露「…何なんだよ、あっちの部屋…」
ロシアがガラスの向こうにある、謎の空間を見て言う。
透明度の高いガラスは何をしても割れる気配がなく、扉も開く気配がない。
英「…人狼ゲーム、と言っていましたよね..」
日「会議、ということは…」
誰かを吊る、という事。その言葉を発するものはいないが、思い空気が流れる。
伊「ま、まだ死ぬ、って決まったわけじゃないんね!」
死ぬ。その言葉に、空気が揺らぐ。
独「…まぁ、そうだな。参加できなくなるだけの可能性もある。」
念には念を、だ。と続ける。
中「そうアルね。取り敢えず、皆右の人に投票するアル。」
朝「…まぁ、そう、だな。」
『がッ..ザザ…』
全員「?!」
また、ノイズの音。
『ソレじゃ、お手元ノタブれットかラ、投票ヲして下サい。』
韓「タブレット、って、これのこと…だよね。」
そう言いながら、置いてある板を取る。
[ピッ。]
韓「うわ?!」
[投票ヲ 開始シマス。]
その音声を初めに、全員のタブレットの電源がつく。
英「じゃあ、右隣の方に投票しましょうか。」
タブレットの操作音が、空間に響く。
[全員ノ 投票ガ 完了イタシマシタ。コレヨリ、電源ヲ切リマス。]
ヴゥン…というような音と共に、画面が暗転する。
『今回ノ処刑者ハ…』
加「そんなヤツ居ないだろ。ほら、帰るぞ。」
『エストニア、2票。最多票ノたメ、処刑』
これまでとは違う、無機質な声が響いた。
芬蘭「….は?」
愛沙「…え..?」
ガラ..と、ドアの開く音。
『エストニア、入レ。』
独「な、んで..?」
『入レ。』
芬蘭「ダメだ、行くな…」
『入ラナい場合、ペナルティにより、イギリスが死亡スル。』
英「…は、?」
米「親父、か、エストニア、か。」
呆然とした顔で、アメリカが呟く。
芬蘭「….イギリス、死ね。」
英「嫌ですよ。こんな所で死にたくありません。」
死ね。嫌だ。そのような話が続く。
その時。
ガラ…カタン。
ドアが閉まる音がした。
芬蘭「?!」
見ると、ガラスの向こう側にエストニアが居た。
愛沙「だって、喧嘩して欲しくなかったから。」
屈託のない笑みを浮かべて言う。
芬蘭「何言ってんだよ?!クソっ、開けよっ…!」
先程まで開いていたはずのガラス戸は、もう開く気配は無い。
愛沙「ねぇ、フィンランド!」
芬蘭「なんだ?!」
愛沙「元気でね、死ぬなよ!」
エストニアがそう言った、その時。
『処刑ヲ、開始スル。』
プシュー、と、何かが吹き出る音がする。
同時に、エストニアが苦しみ始める。
独「毒ガスか…!」
芬蘭「は…?!クソッ、死ぬな!待ってろ、俺が…!」
ガラスにはヒビも入らず、扉もびくともしない。
そうこうしているうちに、エストニアは苦痛の表情へとなっていく。
愛沙「また、ね….」
芬蘭「待て、!死ぬな…!」
フィンランドの叫びも虚しく、エストニアはその場へと倒れ、息絶えた。
芬蘭「は..?嘘、だよな。な?起き上がってくれよ…っ!」
エストニアは、目を覚ますことは無かった。
夜
会議室にて。
人狼が、話をしている。
人狼「どうする?」
人狼「誰を殺る?」
人狼「誰でもいいけど」
人狼「…彼はどうかな」
人狼「それでいっか!」
人狼「じゃ、行こっか!」
??「へぁ?どうしたの…?」
人狼「失礼しまーす!」
??「…がッ?!」
ぐさっ、ぐちゃっ、ぐちゅっ。
血液が飛び散り、人狼を赤く染め上げる。
人狼「…じゃ、おやすみなさい。」
人狼「またね〜!」
人狼「いい夢を。」
『ソレじゃア、』
『安ラかニ。』
あのまじすいません。
地下2階のとこ愛蘭じゃなくて芬蘭です
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