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#闇
ruruha
1,119
100万年前
俺は、瀕死の状態だ
「…はぁ…こんな人生…最悪だ…」
俺は、魔王…人類の敵で、皆から恐れられている。
「早く…殺せ勇者」
勇者が近付いてくる。
「じゃあな、魔王…もう生まれてくんじゃねぇぞ」
勇者が剣を抜く。
魔殺しの剣…
人間では、勇者の剣
「あぁ…生まれたくはないな…」
少し微笑んでしまう。
俺は、生まれるべきじゃない。
俺が生まれれば、世界が終わる。
「自分でも、俺は死んだ方がいいと…思ってしまうな…」
本当に死ぬべきだ。
でも、俺も、人に生まれたかった…
魔王なんかなっても、暇だ。
ただ弱い人間を殺す。
それの繰り返し…
でも、人間もよく考えたな…異世界から、勇者を召喚するなんて…
そんな事をおもっていると、勇者に剣で真っ二つにされた。
だけど、何故だろう…体が暖かい。
何かの声が聞こえる。
「お…い…おき…い…起きなさい!」
何かが、俺を起こす。
なんなんだ、寝ているのに…
うるさいから、思わず目を開ける。
「お!やっと起きましたね!」
羽が生えた人間だ。
「なんだ…鳥人か?」
俺が聞くと、そいつは頬を膨らませた。
「失礼な!私は女神エステリアです!」
女神…
聞いたことがない。
あ…そういえば、人の軍を殺している時に、少し聞いたか…。
確か…
【女神エステリアの名のもとに!】
と、言っていたか…
その時は、神に頼るなど、軟弱な族だ、と殺してしまった。
「…女神か…」
俺がそう呟くと、女神は、やっとか!と顔に出している。
「そうです!女神ですよ!私は、転生を司ります!」
凄いでしょ?という風に手を胸に置いている。
「…転生、そりゃあ凄い」
なるほど、転生は確かに凄いな。
俺が転生したら、新たな脅威の誕生だな
「出来るのか?…転生」
女神は、当たり前です!と言った。
「転生前に、ひとつ、何かを授けましょう」
女神の言う何か…
何なんだ。
「その、なにかって、なんだ?」
俺が聞いた。
すると、教えてくれた。
その何かとは…
能力と言うらしい。
「カード?……あの、四角の薄っぺらい紙の事か?」
俺が聞くと頷いた。
「貴方には、このカードを授けましょう」
使い方が頭に流れた。
【カードとは】
不思議な力が込められたもの。
それは、ずっと使えるものと、1度きりのものと、時間が経てば何回でも使えるものがある。
そのカードを使うには、ある呪文が必要。
でも、それは、カードによって違う。
カードは、1個しか、貰えないのも、ルール
「へぇ〜…1度きりしか使えないものがあるのか…」
顎に手を置く。
「中々に、興味深い…そんな力が人には、あったんだな…」
俺は、聞いたことがない。
だから、世界で数人くらいしか持ってないのだろう。
希少なものだと考える。
「じゃあカード引かせて貰うぜ」
そして、女神から、カードを1枚引く。
【無限】『1度しか使えません』
「効果は……1度きり系統か…で、カード名は、『無限』使えば、何か一つが無限の力を得る…か…」
無限…?
例えば、魔力…力…守備…体力…
「中々に迷うカードだな…」
そして、呪文が頭に流れ込んでくる。
その呪文は
『グラン』
この世界でグランは…魔王城の名前。
「俺の城の名が、呪文か…」
思わず笑う。
「まるで魔王から離れられないな…」
そして、体が消えていく。
「では、次の余生を楽しんでください!」
女神を手を振る。
俺も手を振り返す。
「あぁ、女神も、見ておけ…いいもんが見れるかもだ…」
そして、完全に消えた。
コメント
1件
わあ、第1話からすごく世界観に引き込まれました…!魔王が「自分でも死んだ方がいい」って思うところ、切なくて胸がぎゅっとなりました。でも女神エステリアとの軽いやり取りがいい塩梅で、バランスが絶妙ですね。特に「グラン」が呪文になるって設定、魔王らしくて好きです。カード「無限」をどう使うのか、転生後の展開が今から気になります!続きを楽しみにしてますね🌷