シングルベッドの上、隣を見るとshaが寝息を立てて寝ている。まだ隣で淫魔が寝ているという感覚になれない…
時刻は6:12
俺はこれでも社会人として働いている
こいつがいようがいまいが俺が仕事を辞めることはない。今日もいつものように起きて朝の支度をする。朝起きてから必ず1番にすることはコーヒーを飲むことだ。
ベッドから出ると、まっすぐキッチンへ向かって御湯を沸かす。熱々のお湯をコーヒーフィルターに通してマグカップに注ぐと珈琲の出来上がりだ。朝のテレビを見ながら珈琲を1口すする。と、ちょうどそのタイミングでshaが起きたようだ。
sha「ん”〜…眩しぃ〜…」
ut「おはよう」
sha「おはよぉ…」
ut「お前昼間と夜はあんなに元気なのにどーしたん…」
sha「いや俺朝苦手やねん…早起きは三文の徳とか言うけどよお6時から起きれるよな…」
ut「俺は仕事があるし…。」
sha「じゃあ俺ひとりでお留守番なん…?」
ut「え、あぁまあそうなるな…」
sha「ふーん…」
寂しいのかぷいと顔を逸らしてムスッとする
ut「朝ごはん食べるか?」
sha「ん、食べる!!」
機嫌を治すようにそう聞くとぱあっと顔を上げて犬のように駆け寄ってくる
ut「トーストでええか?」
sha「うん!!」
スーパーの特売で買った5枚入りのトーストを袋から取り出すとオーブンへ入れてダイヤルを3分のところまで回す
ut「飲み物は何がええかな、一応牛乳とかはあるけど…。」
sha「うつが飲んでるやつ飲みたい!!」
ut「おまえには苦いと思うで…?俺のやつひとくち飲んでみぃ」
そう言うとshaは俺のマグカップに目を移す
sha「えぇ苦いん?この飲み物。」
不思議そうな目をしながらマグカップに入った珈琲を一気に口の中に流し込む
口に溜め込んだ珈琲をごくりと飲むと直ぐに不気味な顔をした。
sha「うつ…!!これまずい!!」
ut「はは、だから言ったやろ?ほな牛乳にしよか。」
sha「ぅん…」
先程飲んだ珈琲の苦さがまだ口に残ってるのかしょぼんとしたような顔をする
ut「…俺今日帰るの早くなると思うから一緒に買い物でも行こか」
sha「…買い物?買い物ってどこ行くん!!」
俺のパジャマの裾を引っ張って聞く
ut「まあ買い物言うてもそんな遠いとこ行けんからなぁ…。最近近くに大きいスーパーができたみたいやしそこにでも行こうかな。」
sha「へぇ〜!!なあ俺もそこに行ったら美味しいもん買いたい!!」
ut「んふ、ええよ。今日の夕飯は何にしよか〜…」
sha「ん〜美味しいの!!」
ut「はは、わかったじゃあメニュー考えとくな。」
ふと、時計を見るともう7:24
ut「うわっ、もうこんな時間やん!!」
オーブンの中に入れたトーストもいつの間に出来上がっていた
ut「オーブンの中にあるトースト自分で取って食えるか?」
sha「うん!!」
ut「飲み物は冷蔵庫に水と牛乳があるから好きな物取って飲めよ!!」
スーツに着替えながらshaに言う
sha「もう行くん?」
ut「はよいかんと遅刻してまうからな」
sha「ん…わかった。」
ut「今日はお昼ご飯までには帰れると思うから、少し待っててな。」
寂しがるshaの頭を撫でると嬉しそうな顔をして俺に抱きつく
sha「…行ってらっしゃい」
ut「んふ、行ってきまーす」
玄関まで見送ってくれると、玄関の扉を閉める。
最近は汗ばむような気温になってきた。
歩道橋を渡り、最寄りの駅まで徒歩で向かう。駅つくとちょうど着いていた電車に乗り込む。今日も相変わらず満員でモワッとした空気が電車内に充満している。
電車が出発の時刻になるとドアが閉まる
そしていつものようにガタガタと揺られて2駅見過ごして目的の駅で降りる。
icカードで支払いをすると長い駅の構内をぬけて会社まで向かう
…
カタカタカタ…
会社に出勤してタイムカードを切ると自分のデスクに座り業務に取り掛かる。
時刻は9:24
このレポート2枚分を書き、明日の会議の準備と確認をすれば今日は帰れる…
いつもは定時過ぎに帰るのだが今日の業務はいつもの3倍少なかったので昼前には家に帰れそうだ。
約1時間デスクに座って資料を黙々とやり続けると直ぐに二枚分埋まってしまった。
ふあ〜…と欠伸をしながら背伸びをする
この資料を会議の人数分コピーすると、会議室に向かい長机に並べる。あとはプロジェクターを持ってきて、椅子を並べるだけだ。小さな会議室なので一人でも30分で直ぐに終わってしまった。自分のオフィスに戻るとタイムカードをまた切って会社を出る。本当はまだ居残りたいところだが今日は家にお客がいるので早く帰ることにしよう。今日の夜ご飯なんにしよかなぁ…
歩道を歩きながら考える。オムライスがやっぱり無難?あいつの食の好みわっかんねぇ〜…。これ以上考えても埒が明かないので家に帰って聞いてみるとしよう。
駅に着くと乗るはずだった電車のドアがちょうど閉まってしまった。次の電車まで15分…煙草でも吸うかあ。
足が勝手に喫煙所に進む。バッグからライターと葉巻を取り出すと、ライターをカチッとつけて煙草に火を移す
「ふぅ〜…」もう何年も喫煙している俺は煙草の煙でむせるなんてそんな感覚忘れてしまった。あいつ人間で言うと何歳くらいなんやろ。見た目は…うーん、女子中学生みたいな見た目、パッと見女だし。
服の趣味もThe淫魔!!って感じだし、でも知識は驚く程にない。年齢聞いたら1万歳とか言い出すんちゃうか…??
そんなことを考えているとあっという間に電車が来る時間になっていた。
ut「やべっ」慌てて火を揉み消すと早足でホームまで向かう。俺が乗ったところでプシューと音が鳴って電車のドアが閉まる
時刻は11:12
ここの駅から俺の最寄り駅まで約15分。お昼までには間に合うだろう…
昼の電車に揺られながら、街の景色を見る
ビルやらマンションやらで夜は星なんて見えたもんじゃない。誰もいない静かな田舎に星を見にでも行ってみたいものだ…。
またいつものように2駅見過ごすと最寄り駅が見えてくる。歩道橋を渡って住宅街をぬけて俺のアパートの部屋の鍵を開ける
ut「…ただいま〜…」
バタバタと足音を立ててこっちへ駆け寄ってくる
sha「おかえり!!」
嬉しそうに出迎えてくれるその顔はどこか火照っていたような気がした
ut「俺がおらん間何しとったん?」
sha「知りたい?」
にやにやしながらしっぽを大きく振る
sha「うつが居ないの寂しくてね、1人でえっちしてたの…♡」
この言葉が出てくるのは何となく予想がついていた。この言葉が出るのを待っていたかもしれない。
sha「淫魔ってな、人の何倍も性欲強いねんだから俺の精液まだ枯れてへんよ?またえっちしよーや♡♡」
ut「えぇ、今から…?昼飯食った後じゃあかんか?」
sha「…それでもいいけど絶対に俺とえっちしろよ!!」
ut「はいはい、それより昼飯はウーバーでええか?もう俺作る気力無いわ…。」
sha「なあ俺カレーって言うもん食べてみたい!!」
ut「カレー言うても色々あるからなぁ…」
UberEATSのアプリを開くと食べ物が沢山載ったその画面をスクロールしていく
shaがちらっとその画面を見るとわあっと楽しそうに画面を見る
sha「こんなに食べ物いっぱいあるんやな〜!!どれも美味そうで迷うわぁ…」
ut「まあゆっくり見たらええよ。俺はラーメンにするわ」
sha「ん〜、俺牛丼ってやつにしてみようかな」
ut「お、ええやん」
こいつ人間の食べ物ちゃんと食べれるんか?食事は人間の精気かと思ってたけどちゃんと食べるもんなんやなあ…。
相変わらずしっぽを嬉しそうに振るshaの顔は綺麗だ。大きくて綺麗な瞳に小さい鼻柔らかい唇それに白くてもちもちの肌…
ぼーっとshaの事を見ているとshaの顔がずいっと近寄ってくる
sha「何、そんなに俺の事見て…変なこと考えとったやろ!」
ut「別に、お前の顔綺麗だなあって思っただけ。」
sha「は、なにそれキモイんですけど」
そう言いながらも頬を赤らめて腕で顔を隠すしゃおろんを不覚にも可愛いと思ってしまった
ut「ふふ、お前って淫魔のくせに照れ屋なんだな笑」
そう笑うと赤に染めた頬をもっと赤くして照れた。
sha「は!?だからなんだよ照れてないし!!」
最早怒りか恥ずかしさで顔が真っ赤なのか分からない
sha「うつご飯食べ終わったあと覚悟しとけよ…!!出なくなるまで精気吸い取ってやるからな」
ut「ふ、直ぐに堕ちる癖によくそんなこと言えるな」
sha「堕ちるって…このしゃおろん様が堕ちるわけ…」
…
マジで変なとこで切るねごめめめ
Rはまた次回‼️
せんせいも近々出します‼️
sypciもストーリー思い浮かんだから書いちゃうゾ
上司の連載はちょっと待ってね😧😧😧
コメント
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コミケってなんでこんなに 尊いんだろ…(唐突な疑問) 続き楽しみに待ってます!!