テラーノベル
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「ソーダはさっさと血抜きして調理しないと、ヒスタミンを溜めるのですよ」
そんなことを言いながら未亜さんは、バケツにソーダカツオを入れ、家までダッシュ。
僕らも、これを機に釣りは撤収した。
今日のおかず用の魚は、あれで充分だろう。
あとは夜に、また何が釣れるか試してみよう。
「そう言えばセルビン、どうしようか」
彩香さんに聞かれた。
そう言えば、仕掛けたままだな。
でも。
「今日は大漁だからいいだろ。明日の朝の引き潮で引き上げて、今日出た魚のアラとか入れておこう」
「そうだね」
「この小さいのはどうしようか」
彩香さんと美洋さんが釣った奴だ。
「先生に見て貰って、食べられるようなら、からあげですね」
結構、小魚のからあげや丸あげ、僕は好きだったりする。
そんな感じで家に帰ると。
秋津男子組2人も、既に家に戻っていた。
「流石に1日中突き漁をしていると、疲れるね」
朗人先輩が、のんびり言う。
なお文明先輩は、ぐったり熟睡中という感じだ。
「どうでした、成果は」
「深草組の釣りほど数も大物は無いけれどね。2人プラスお裾分け用には充分かな」
そんな簡単な感想に、未亜さんがキッチンから追加説明。
「突きだけで捕っているとは思えない程の凄さなのですよ。冷蔵庫を見てみるといいのです」
どれどれ。
「では見せて貰います」
「どうぞ」
彩香さん、美洋さんと3人で冷蔵庫を確認。
「うわっ」
僕らの釣りと違って、掌サイズ以上のそこそこのものばかり。
しかも様々な種類が入っている。
「文明は水深5メートルまでなら、一撃で仕留めるからね。あの真似は出来ないな。
取り敢えずキープしたのは、カワハギ、ブダイ、コチ、カサゴ、フエフキダイかな。フエフキダイは何匹か群れがいたから、3匹程」
この人達は、銛だけで生きていけるのでは無いだろうか。
そう思ったところで。
「ただいま」
川俣先輩が帰ってきた。
見ると、バケツに大量に野草を摘んでいる。
「どうせ草関係はこれからだろ。だから一足先に摘んできた」
「ありがとうございます」
先輩、流石だ。
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