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登場人物
wrwrdの皆さん
誤字、脱字注意!
題名『しょっぴ君は面白いものが見たい!』
ピピピッ
無機質な音がワイの部屋に響く。
「ふぁ…眠。」あくびまじりな自分の声
今日は日曜日。普通の人は休みだから嬉しいはずやけどワイは違う。日曜日は面白いものがあんまいないんや、だからつまらない。
「今日は、あっそうやチーノがいるやん♪」
人間の脳は単純だなとつくづく思う。自分だってそうだけれど。
ガチャリと自分の部屋のドアを開ける。この部屋に来たのは一年前くらいやった。急に新しい奴が入ってきて、部屋が移動になったのだ。ちなみにその後輩というのはレパロウ。色々なことに使えてうちの兄さんよりも有能なのかもしれない。
長い廊下を抜け、チーノの部屋の前に立つ。コンコンと6回ノックをする。これはチーノとの間で決めた。6回だと『一緒に悪戯しようぜ』というサインだ。あいにくチーノは部屋にはいなかった。
「何や、タイミング悪ぃなぁ」
無意識にタバコの箱に手を伸ばす。
「あ、ここ禁煙ゾーンや、」
パッ と手を離す、 禁煙ゾーンとはこの基地でタバコを吸ってはいけない場所である。普通はこうゆう場所を設けてもタバコを吸う奴はいるもんや、だがここには近くに ゾムさん の部屋がある。ゾムさんは相当のタバコ嫌いで、前にゾムさんの前でタバコを吸った大先生は食害の刑になったとか。
「それにしても、ゾムさんかわいそーやなwタバコの良さをわからないなんてボソッ」
少しゾムさんを煽る口調になってしまったが、まぁこの周りにいないから大丈夫か⭐︎
「しょっぴくーん?」
あ、おわた
おそるおそる振り返るとやっぱりワイの予想通りの人物…
「あ、オハヨーゴザイマス…」
緑のパーカーを着たゾムさんが立っていた。彼はゆっくりと口を開くと
「ショッピ君さっき俺んことバカにしてなかった?」
と言いゾムさんの口角が上がる。紛れもない、これは怒ってる!だけどな!ワイには必勝法があるんや!
思いっきりかがみ、
膝を床につける。
「本当にすいません!ゾムさん!この通りワイも本当に反省しております!なのでどうかお許しを…」どうや!ワイの渾身の演技!
「ふぅーん…」ゾムさんはさらに口角を上げてこちらを見た。正直ワイでも怖い。
「そっかショッピ君も反省してるんやな?」試すような口調。これは正直に話したほうが良さそうだ。
「はい!もちろんですよ!」大きな声で返事をする。
「じゃあ今回は許したるわ。流石に2回連続食害はキツイしな…w」柔らかくなった表情でワイを許してくれた…安心して胸を撫で下ろした。ん?というか2連続って…昨日にも被害者がw
「ジャ」
ワイが早足で現場を離れようとするとゾムさんが何か言ってきた。
「あ、チーノなら食堂にいんでーじゃー」
え、結構前からワイの近くにいたんか。それよりもチーノに会いに行かな!
ドタドタと基地の中でも最深部にある食堂を目指しワイは走った。その途中でコネシマに会ったけれど無視して進んできた。今はクソ先輩に構ってる暇はないんや。
ガチャリと勢いよくドアを開けるとそこではエミさんと話してるチーノがいた。
「チーノー」
チーノはこちらに気がついていない。 ワイは力いっぱいの大声でチーノを呼ぶ。すると今度は流石に気がついたようにエミさんに軽く会釈を返しこちらへ駆けてきた。
「ショッピ?どしたの?」
「…作戦会議やチーノ」
チーノが 詐欺師にふさわしいニヤリとした表情を浮かべるとワイらは近くに会った物置部屋に駆け込んだ。
「ショッピ、それで今回はどんなことする?」
「今回はな、これや」といい自分のスマートフォンの画面をチーノの目の前につきだす。そこに写っていたのは最近流行りの音源を使った、イラストだった。
「ふぅん…いいねぇ」チーノはニヤニヤが隠せていない表情で言った。
「ちなみに今回の犠牲者は?」
「んーとな…わからん」
ワイがビシッと言うと、チーノは驚いた表情で固まっていた。いや正確にはそんな演技をしているだけや。
「チーノ、それはもうええてw」
「あ、そう?」少しの茶番を挟みワイらは我々だ!の秩序担当の元へ向かった。
「監視カメラ?なんでショッピ君たちが見るんや?」
不満げな顔をしながらロボロさんがこちらを見る。ワイはこっそりチーノに目配せをし、チーノはワイがしたいことがわかったのか、小さくグッドサインを出す。するとチーノは腰をすとんっと落としロボロさんよりも小さくなってこう話した。
「お願いします!筋肉の神様ロボロ様! 」思わず笑いがこぼれそうになった。
「あ?ぇと」ロボロさんはいきなりの喜びの言葉を受け戸惑ってしまっている。
「んふwしょーがないな!見せたるわ!」数秒たち、ロボロさんが大きな声で許可をくれた。きっとその紙の下では笑っているだろう。
「ちなみにショッピ君達は何で見たいん?」
「あ、ええといいにくいんですが…」ここはロボロさんも誘ってみるか…
「実はこれをメンバーにやりたくて…」チーノを同じく画面を見せる。
数秒後…思ったよりもロボロさんはすぐに釣れた。
「おもろいなぁ!ええで!協力するわ!」
よし!心の中でガッツポーズを決める。
「あ!じゃあロボロさんはこれをシャオさんにやってください」
ロボロさんは小さく笑うと
「分かったわ、」
とまた笑った。
「ショッピ、さっきロボロさんに聞いてきたんだけどねー今部屋にいる、いや基地にいるのがエミさん、シャオさんと、兄さんとコネシマさんと、グルッペンさんと…あとトントンと俺ららしい」
「お、ありがとなチーノ。んーそうか。」
「じゃあ残りのメンバーちょうど六人やし、やってもらおっかな。」
「え?エミさんは…」
「よし、じゃあまずはトントンにアポを、」
「ちょっと、トントンにこれ言うの⁉︎」
「大丈夫やチーノ、トントンさんはな、案外こういうのに協力してくれるんや」人差し指を立ててチーノを説得する。現にトントンさんがこれをスマホで何回か再生しているのハッキングして見てたから…!なんては流石に言えんけど。
「…ならちょい安心だわ。」
「よし、チーノそんならアポ取りに行くで 」ぐい、とチーノの服を引っ張る。
「書記長室ってここやんな?」
「そうだね、よしショッピ行こうか。」さっきまでの怖がりのチーノはどこへやら…
ノックをした後 「しつれーしまーす」とチーノと一緒に部屋にはいる。
「ん?ショッピ君とチーノ?どしたん?トラブルか?」
中にはもちろん書記長ことトントンさんがいた。
「あ、トントンさん」一歩前へ行き覚悟を決める。
「これやりません?」画面を見せるとトントンさんは
「はぁ?」と言う表情でこちらを見てもう一度画面を見た。
「ショッピ君、本気?」
「本気です。」
「はぁ…」とトントンさんは一度悩むような仕草をしたが
「いいけど、その代わり書類やってくれないか?うちの馬鹿がまだやってないって…はぁ」
書類ぐらいで許可がもらえるのならワイらが選ぶ答えはもちろん…
「「いいですよ!」」
「で?俺は具体的に何すればいいん?いや、これをすることはわかるんやけど…誰に?」
トントンさんはとぼけた顔でこちらに聞いてくる。
「え?そりゃあまあ、グルッペンさんにお願いします。」
ワイが真顔で答える。
「ゑ?よりにもよってアイツ?」
「はい」
「他の人はいないん?」
「…はい」
「まぁええわ…ストレス溜まってるんで存分にやる。」
書類の恨みは怖い。
最後はこの人
「ん?ええで大先生にやればええんやろ? 」
コネシマが当然のように答える。話が早い、クソ先輩のくせに一番楽や。
「いやーそれにしても楽しみやなーアッーww」やっているところを想像したのだろう、コネシマが笑った。それにしても、声でかい。
だが、「というかショッピ。さっき俺のこと無視しんかった?」と、急にこちらを見て真顔で言ってくる。
「…ええ?いたんですか?いつですか?」全力とぼけで対応する。その様子を見てチーノが薄ら笑いを浮かべた。
「よし、アポは全員取れたね!」チーノが嬉しそうに笑う。
「そうやな、問題は誰からwやるってことなんやけど。」ワイは笑いを堪えつつ、話す。
「んーどうしよ…誰でも俺は良いんだけど…。」手を口元にあてる仕草をする、チーノ。
「フ!話は聞かせてもらいましたよ!」
大きな声で誰がかこちらへ呼びかけてきた。チーノと同じタイミングで振り向くとそこには…
「何やってんっすか、エミさん。」
プルプル震えながら戦隊もののポーズをしている、エミさんがいた。何やってんねん。
「えっ?いやぁ君たちが悩んでたから…手助けしよっかなーって…」
「…じゃ、エミさん、今から言う人の中から一番の人決めてくださいよ!」
突然のアドリブにとまどいつつエミさんは答えてくれた。
「え、っとじゃあ、グルッペンさん?」
「ラジャ、よしチーノ行くぞ。」
「おっけー」
「え、ええ?私は…? 」
「…エミさんもじゃあ来ます?一緒に」
「あ、はい!なら一緒に行きます!」エミさんの表情がパッと明るくなった。
「じゃあ、グルッペンさんのところへ、レッツゴーw」
これから、面白いものがたくさん見れると思うと、とっても
「笑えんなwボソッ」
前編 終
後編もお楽しみに
おまけ