こんにちは、けるもです。
本編どーぞ!
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卒業まで数えられるほどになった2月末。
乾いた風が吹き付ける。
俺は1人で大通りを歩いていた。
今日の晩御飯は、と適当なことを考えていると後ろから声がかかった。
「よぉ、陽朔音」
振り返らなくてもわかる、長年聞き続けた声 。
「んー」
声の主、透星を振り返る。
「今時間ある?」
「ないと言ったら嘘になる。」
「ちょっと話がしたい。」
いつもより真面目な透星の声だった。
「いいよ 」
するとその言葉を待っていたかのように俺のお腹がくるくると音を立てた。
「…腹減った」
「…な。」
これには透星も同意見のようだ。
「俺にはあそこに〇ックが見える。」
そう言って超有名ハンバーガー店を指さした。
「…おん 」
「おご…」
「やだ」
「…おごっ」
「やだ」
「オゴッテ」
「イヤデス」
粘り強いやつだ。
「そうだ、この間レポート見せたの誰だったっけ」
そう言うと透星は、あ、という顔になり、しばらくしてから潔く諦めた。
「ポテト1本な。」
「おー、ありがたいねー」
まぁ、そんな事にはもちろんしないわけないのだが。
「よっしゃ行くかー!」
ワクワクしながら俺らは(というかワクワクしてるのは俺だけなのだが)ハンバーガー店へと足を運んだ。
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